第36章 隣には…
嫌な奴だ。悪いことを平気でする奴。嘘つき。
散々に言われており、それでも態度を変えていない記録があった。
態度を変えず、真っ直ぐに向き合う
そんな恵土が貫き続けている生き様が…
相手を思いやる心を
どんな目に遭っても捨てない生き様を貫き続けることが
どれだけ難しいかは、俺たちがよく知っていた…
と同時に、そういうことを平気でし続ける奴等に反吐が出た。
人を卑下することに何の意味がある?
一つの事象や、周囲からの悪い印象だけで
勝手に人柄を決めつけ、否定し続けることに何の意味がある?
それを何とも思わないお前らの方が、よほど悪人だ。
当時の俺も、そうだった。
目つきが鋭く、誤解されがちだった…
それで偏見やら何やらの渦中にずっとい続けていた…
暴力も加わって、もっといやになっていた…
涙ながらに、いつか復讐してやると本気で願っていた。
そんな中、あいつが変えてくれた。
恵土「ん~。
だったら…メガネかけてみれば?」
「は?;」
恵土「いっそのことなら名前も変えちゃおう!^^
嫌なんだろ?
だったら、ここから新しく始めればいい^^(なでなで)
口調とかも変えてさあ。
乱暴者みたいなんじゃなくって、こう…
レジェンド(?)みたいな?(両手広げて目を瞑る」
「ぶふっ!!www
なんだその変な発想ww
変過ぎるだろ!!^^(ばんばん!!」
手を腰に当てて、もう片っ方の手を伸ばしながら
腰をくねくねさせるのを見て吹いた。
ってかレジェンドの偏見だと、後で気付いた(苦笑)
恵土「お?笑えた?(微笑&キラン」
「あっはっはっはっはっ!!^^
おかし過ぎえてへそで茶がわけらあ!!」
恵土「そう!その笑みだ!(ビシッ&微笑)
ちゃんと笑えるじゃん^^」
「お前が変なことばっかやるからだろ!
あーおかしい~^^
なんだ、さっきのジェスチャー!!」
恵土「レジェ~ンド?♪」再びジェスチャー
「いらねえ!マジでいらねえ!!
ぶひゃっひゃっひゃっひゃっ!!^^」
最高だった…
俺が会ってきた、どの人たちよりも。
そんな真っ直ぐな気質を持った奴は、この星の中でも頭(かしら)一人だけだった…
俺は、その右腕として教養なども身に付けた。
恵土から
常に冷静に、視野を広くもつ事が大事だと教わったから…