第36章 隣には…
光速で動けるようになっていた二人だったが
話し合ってから、和解し合ったように感じていた。
互いに抱いていた、辛さや苦しみや痛みなどの感情は
今まで生きてきたものの中で、本当に…よく似ていたから……
「…12年前はすまなかった(深々お辞儀)
あの当時、俺は下っ端だった。
とはいえ、俺が止めれなかったせいで
お前は死にかけて、大変なことに!;」
恵土「別にいいって。
それよりも今、隣に在る幸せを大事にな^^」
そう言いながら、空間移動で遠征艇へ送ることとなった。
「ああ…
でも、本当にいいのか?;」
恵土「いいのいいの(にや」
そんな時、遠征艇に連絡が入った。
頭『そうじゃないだろ』
「!!ボス(青ざめ」
頭『当時…12年前ぐらいだったか…
パンデモニウムは、玄界に殺りくに近いことをしてしまった。
覚えているか?』
恵土&城戸『!!』
その言葉に、二人は思わず目を見開き
忍田&林藤『…』
もう二人は、目を瞑ってうつむきだした。
「そしてボーダーは
すぐ目の前でお前を見殺しにし、それによって恵土は殺されかけたが
その恵土は今、ここでこうやって生きている…
あの当時、たくさんの命が失った。
主要人物の妻と娘を人質にし、あまつさえお前ごと殺そうとした。
終いには、あの時の条件通りに来たお前たちを…」
うつむきながら語る中…
恵土「…解ってる。大丈夫だよ^^;
もう、過去のことだ…
それよりも、今をより多く楽しもう。な?(微笑」
頭&敵2『ありがとうございます(お辞儀』
そう応えていた。だが…
突如として、変化は再びやってきてしまった。
遠征艇に積まれていた何かが、指示もなく勝手に動き出した。
黒い闇を放つそれは、光とは真逆で…
恵土「え?;
もしかして迅、やばい方向にって言うのはこれ?;」
迅「頷)ビンゴ;」
恵土「ええ!?;」
がきぃ!!
その直後、闇の塊がぶつかってきて
咄嗟に白帝の刃で受け止め、再び戦いの幕が上がろうとしていた…
(2月3日PM10:20~4日AM1:21更新、1268~1273(6ページ))