第6章 クリスマス(模擬戦)
特別室
恵土「では、あいつらと同様に勝負ってことで」
三輪「手加減するなよ?」
恵土「解ってるよ…
第一、お前には加減したくない。
私は…負けず嫌いだ。
負けたら死ぬって世界で生きてきたからな(きっぱり」
三輪「ならいい…勝負だ」
「戦闘開始」
ガキィン!!
瞬時に弧月を抜刀し、斬りかかる
その直後、蹴りをぶちかます
三輪「かはっ」
後ろへのけぞる三輪に対し
恵土「甘い」
ずばぁん!!
三輪の顔面に向けて、左手をかざし
スコーピオンかと思わせて構えさせ
後ろへ下げさせたと同時に
シールドを展開、それを左手で掴みながら引き寄せ
逆上がりみたいに勢いを付けながら顎へかかと蹴り
前に構えさせることで、上下後ろからの攻撃を無防備にする。
と同時に、その手を離してスコーピオンを
左手から出して掴み、三輪を叩き切ったのだった。
三輪「こいつ…」
「戦闘体活動限界。
恵土1-三輪0」
三輪「…シューターの技は使わないのか?
ボーダー初のパーフェクトオールラウンダー」
恵土「じゃあ、ご要望にお応えして
次は中距離で行きますか。
アステロイド×シールド…バルブ!」
その直後、刀へと形状が変わった…
太刀川「まるでスコーピオンだな」
風間「スコーピオンであってスコーピオンではない」
太刀川「?どういうことだ?」
風間「あれの外側が全て、小さなシールドの集まりで
その凝集体が形を変えるように、各々動かしているだけだ。
実際、目には見えないが
彼女の全身は、それほど小さなシールドでおおわれている。
たとえ近付こうとしても
一定の距離になれば、はじき返されるのが関の山だ」