第36章 隣には…
そんなバカ騒ぎがやいのやいのと続く中
次々に部隊が、その場へと集結していたわけで…
『敵がまだいるのに大丈夫なのか?;』
全員、思わずそう思ってしまったとか…?;
それは駆けつけたばかりの彼らも同じようで…;
遊真「迅さん迅さん」
迅「?なんだ?」
遊真「…こんなことしてていいのか?
いつ敵が攻めてくるかもわからないのに」
修(うん;尤もだ;)
冷や汗ながらに頷く修と、尋ねる遊真に対し
迅「ん~。
今の所は大丈夫だけど、幸せそうだからいいんじゃないのか?
それが力になるだろうし(微笑」
迅は、幸せそうにしている恵土たちを見て
幸せそうに微笑んでいた。
だが…
突如、敵が来襲しだした。
恵土「!悪い!」
どんっ!!
即座に引っ付いてた菊地原を風間へ
左手で突き飛ばした直後
菊地原「!」
どごぉん!!
左腕と右腕の中央と、腹部に光の板が叩き込まれ
恵土「ぐっ…」
ぱらぱら
踏ん張るも押され、凄まじい勢いで崖に激突。
そのまま地面から3mの高さで磔にされ、砂が落ちていく。
恵土「っ…力ばっか吸い取りやがって;」
それに苦笑しながらも、汗を流す中
歩み寄ろうとする近界民に対し
たたたたたたたん!!!
諏訪「離れろやコラァ!!」
諏訪、堤、嵐山、時枝のクロスファイアが炸裂。
しかし…
風間「やめろ!
『こいつは相手のトリオンを、自身のトリオンに変換する!
つまりいくら撃っても逆に強まるばかりだ!』」
諏訪「!…くそがっ(ぎり)
『ってことはやりようがねえじゃねえか!』」
その忠告から理解し、銃撃が止む。
「!…そうか、お前…
『始祖神』そのものか」
『!!』
そんな中、歩み寄りながら言われたその言葉に
一同が驚きと共に、目を見開いた。
菊地原「…は?何言って」
「知らないのか?
まあ、無理もない。
今のあいつは、蘇るために始祖神と一体化した。
今よりも昔、あいつが7歳の誕生日を迎える2日前
自身が始祖神の力と共鳴し合い、蘇らせた時のようにな。
どちらにしろ、始祖神と適合した。
そしてなおかつ…
始祖神から最初に生み出された娘であると同時に
始祖神そのものでもあるんだよ、次期な」
解き放たれた真実、それに皆は?