第35章 護るべきもの
菊地原「恵土先輩!
無意識に、触れたもの全てのエネルギー
『力を吸い取る』って奴を受けた時の感覚に似ていたから!
だから早くサイドエフェクトを使って!!」
恵土「あ…なるほど、そういうことか」
「今更気付いた所で遅い!」
がきぃん!!
即座に刃を重ね合わせるも、瞬時に同様に透過させ
交えようとする中、ある現象が起こった。
どずっ!!
恵土「ぐっ…あ」
「ふっ。
やはり私からトリオンを取ることなど…な?;(くらっ」
恵土「なーんてな♪(にや)
逆に、物質に触れていれば内部から外部まで吸い放題。
本来ならば、オートで行われるはずだった
『刺さる直前に自動で質を読み切り
体内を通り過ぎる際には、トリオン体からエネルギー体へと変換
そうすることで、生身への影響を無効化。
それによって、動かすことが不可能になる。
と同時に、刺さったように見させたまま
相手が攻撃しようとした直後に、一気に吸収する』といった現象は
始祖神の力が足りず、実現されずにいたが
今や始祖神の力と一体化した状態。
すなわち、解禁だ(にや)
といっても、使えない相手には使わない主義だったが
使えると聴いて安心したよ。
相殺し合えば無意味だよな?(微笑」
そういう中、即座に近界民は距離を取った。
「ということは、お前もトリオンを通じて吸収できるんだな?」
恵土「私と同じようにトリオンや周囲のエネルギーを吸い取って
トリオンに変化させ、味方に送り付けることも可能。
ただし、それを圧縮させて撃つのには
量と質が高ければ高いほど難しくなる。だろ?」
「にや)ふっ…やはりそうか」
そう、それは敵2だった。(671ページ以降の激動章、参照)
太刀川が再び、最初に相手していた手甲に炎というか
それよりも強烈な劫炎を纏っていたマッチョは敵1。
「だが、それはこいつの準備段階でしかない。
前の時に相手だった
サングラスの男にも見せていなかった力を見せてやろう!」
刀を構えながら言う中、南では…
迅「ピクッ)…」
何かに気付いたのか、表情を変えていた。
遊真「?どうかしたのか?迅さん」
迅「…こりゃあ…
やばい方向に動き出したな(苦笑&汗」
そう言いながら見つめるのは
ちょうど、恵土のいた方向だった…