第35章 護るべきもの
そして…
ちょうど、見た刹那…凄まじい光の爆発が巻き起こった。
どごおおおおおん!!!!
と同時に、凄まじい爆音が響く。
恵土「…くっ!」
どさっ
「咄嗟に、広がり切らないように圧縮しながらの超バリアーか。
だが、お前のトリオンはもう底をついたようだな(にや」
ひざまずき、息を荒らす恵土に対し
意気揚々とにやつきながら言いだした。
恵土「こいつ…
シールドまで、全部吸い込みやがった…」
「お前の本来の力を引き出せば勝てるんだろうが…
今はまだ別の所だ。
違う奴が持っているんだろう?
お前を助け出しに遠征艇に入った、黒髪の奴が」
恵土「!」
「始祖神と始祖神の力と一体化しても、まだ足りない。
この玄界を爆発させるぐらいのトリオンを溜め込んでから来たからな。
無論、思った通りにお前は動いてくれた。
それを押さえようと躍起になり、爆発を半径30mの半球にまで押さえ込んだ。
それによって、俺たちも生きている。
そこで弱ったお前を連れ帰る算段だったが、まあいい」
その言葉の直後、白い光の粒子状にしたトリオンが
人型近界民全てを包み込み、空間移動させた。
「お前には解るだろう?
人型近界民を、遠征艇まで空間移動させたことを!」
恵土「ピクッ)まさか」
「そう。次はお前だ。
連れ帰るとしよう!お前の得意とする空間移動で!
トリオンが足りず、何も出来ないお前を(にや」
風間「やめろ!!」
その中、駆け付けようとするも
光速で動くそれにとってはのろすぎるが故か…
余裕の笑みを浮かべたまま、動き続けていた。
光の速度で空間移動させようとした直後…
がきぃん!!!!!
どごぉん!!!!!
一つの光が間に入りながら蹴飛ばしていた。
爆風と共に、近界民が山の一角へ吹き飛ばされる中
一人の人影が、すぐ目の前に見えた…
「はあっ…はあっ…」
恵土「!お前は…」
目の前に立った、白い光と共に立っている人
それは…
「怪我はないか?恵土」
恵土「秀、次…
ってか白帝起動させてる!?;」
秀次「うるさい。
それよりも気を付けろ。
迅の予知によると、これが一番の山らしい」
秀次で、迅の予知によって光速で駆け付けたらしかった。