第35章 護るべきもの
はたまたこちらでも…
歌川「ステルス・オン」
「なっ!?いつの間に!」
風間が近界民の張り巡らされた糸に囲まれる中
透明化した歌川が乱入して、糸が切り裂かれる。
気をそがせた直後、荒船隊が敵の周囲を狙撃で撃ち抜き
煙幕をあげさせ、判断を遅らせる。
その際、近界民は仕留めたと思って油断し切っていた中での出来事により
予測外の事態に心音が荒れながらも、ナイフを起動。
即座に歌川のいた場所へ駆けつけ、振ろうとしていた。
その中、菊地原がサイドエフェクトによって
煙ごと歌川のいた場所へ向けて駆けつける音と
周囲のトリオン反応から、居場所を確実に特定。
そして歌川がいた方向へ向けて振る中
風間が切ろうとしてくるのに途中で気付き
すぐに対応しようと体をひねるも
それよりも一瞬だけ遅く、風間によって切り裂かれた。
そして、こちらにおいても同じで
嵐山と時枝のクロスファイアによって追い詰めて平地に誘い込み
その直後に
見えない場所(木の影)から那須がバイパーで
敵の上に振りかかるようにし
前後から、各々佐鳥と日浦が狙撃
右方向からのクロスファイアの同時攻撃によって
斬りかかろうとする熊谷=左側にしか動けないようにし
がきぃん!
熊谷「今よ!」
刃を交えて意識を集中させた瞬間
たたたたた!!
その中でも周囲に攻撃して煙幕を作り出しながら
その動きが止まり続けるよう、当たるか当たらないかすれすれで周囲が狙撃し続ける中
木虎(イメージを伝える電気信号にトリオンを集中!)
一瞬で動きを加速させ、スピードだけをあげながら切り裂いた。
「トリオン反応は見えていた。
だが、何なんだ…この加速は!?)くそっ」
ぼぉん!!
那須「やったわね」
木虎「はい!(微笑」
嵐山「縛り上げたら一番近い東隊と諏訪隊への援護だ!行くぞ!」
『了解!』
だが、それはもうすぐで終わろうとしていた。
小荒井と奥寺の連携の中、
間を縫うようにカメレオンを起動させた笹森(日佐人)が斬りかかる。
「ピクッ)くっ」
すぱぁん!
笹森「くそっ!浅い」
諏訪「どけ!てめぇら!」
言いながら堤と共に撃ち
敵の周囲を、縫い付けるかような弾幕を生成。
それに近界民が一瞬動きを止めた所を
間髪入れずに、東が木ごと壁抜きで撃ち抜いた。