第35章 護るべきもの
トリガー自身に、新たなトリオンの付け加えは出来ず
やりたいのならば、新たに起動し直さないといけない。
だが、新たにトリオンを集中させるということが
どういうことなのかというと…
体外にある物質に、エネルギーを纏わせて集中することで
その強度や働き、発揮させる力を強めるということである。
新たに付け加えられなくとも
外側を覆って纏うように、トリオンを集中させることはでき
視認できるほど集中させれば、稲妻がほとばしるように見える。
弧月の場合は切れ味が増し、旋空を使った際に威力と規模が上がる。
スラスターでも同様(刃の時に切れ味、盾の時は強度)。
上記の二つを使った後で、起動を維持する場合は
その分だけトリオンをトリオン体から取られる。
ちなみに、スコーピオンでは
トリオンを新たに注ぎ込んで、その分伸ばし続けることは出来なくとも
新たに集中させることで、切れ味は上げられるということである。
(しかし、アステロイドとシールドを融合させたもので
両方を同時に起動させているものは別である。
アステロイドを起動させ
新たに融合させて、再び継ぎ込むことが可能のため
=スコーピオン単体では無理である)
トリオンを圧縮して解き放つ役割を示す銃の場合
トリオン能力によって、直接威力が決まってくるが
外側に集中させても、その強度が増すだけであり
それを攻撃が回避不能ほど迫った時、防具として受け止める人もいる。
(例、恵土。ランク戦時に使用)
シューター用トリガーの場合は
互いの弾をぶつけ合う際に集中させて強度を高め、弾ごと貫くなど。
(その際強化できるのは外殻だけ)
以上によって、トリガーや服などは強化可能。
だが体内では少し別。
体内でブランチするように起動させても
体外に出す際に破れてないことからも解ることだが
体内においてはエネルギーであるトリオンは透過されている。
つまり物質化しきっていない筋肉に集中させ、筋力を上げられ
体外でも稲妻状に散らせるのは
そのあがった筋力に耐えられるようにするため、外皮にも集中させ
トリオン伝達脳から筋肉全体に電気信号を伝え
動きを速める機能も上げるために、その電気信号にも集中させることで
相手に認識もされぬほど速く動けるようになる。
以上で、説明は終わりです。