第35章 護るべきもの
『トリガー全部に共通して言えるんだが
起動時に使用した分のトリオンしか利用できないんだ。
起動中に、さらに付け足すなんてことはできない』と、1088ページで説明したが細かい説明をしよう。
それは、銃を撃っている場合だと
その撃っている弾=アステロイドなど
シューター用トリガーを起動させながら撃っていることになり
その威力はトリオン能力に関わるというのも
撃つ時=起動する時に込められたトリオンを圧縮して解き放つのが銃だからである。
付け足すことができないと言ったのは
全てのトリガーは、起動の際に使うトリオン量に上限が存在しており
なおかつ、一度起動させれば
起動の際に使ったトリオンが分散しないよう、外側が完全に物質化し
新たにエネルギーであるトリオンを継ぎ込むことはできなくなるからである。
そして、その上限以上トリオンを起動の際に過剰に付け足せば
トリガー自体が壊れてしまい、使えなくなってしまう。
起動を続けていると
『維持するために、持続的にトリオンが減っていくか?』と言われれば
物質化しているため、全く分散することも減ることもない。
強いて、トリオンが減る時はといえば
旋空やスラスターを使った時などである。
スコーピオンに関しては新たに起動させる際に
ブランチや足ブレードなどの変形を行う時ぐらいで
両手のスコーピオンを片手から出るよう、同時に起動し
影浦のように伸びる距離を倍に伸ばし、一瞬でぶった切るなどもある。
(その際の伸ばす上限は2倍
=トリオン器官が最強の場合、20mにあがる
(モールクローとブランチの応用は一方向につき10mまであがるが
それでもトリオン体で跳べば一瞬で詰め寄れる距離である))
つまり、新たにトリオンを集中させたり
トリオン器官が強まることでできることは
トリガーの持つ機能、その中でも威力を高めたり
力をより強く発揮させることが出来るということだけが可能となる。
トリガーは起動した後では
外側だけが物質化しているため、新たなエネルギーを全く受け付けない。
受け付けるのは物質化したもののみ。
(トリガーによる攻撃)
そしてそれは、服やトリオン体でも同じ。
それに集中させるとはどういうことかについては
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