第35章 護るべきもの

ぼぉん！！


太刀川「よし（にや」

近界民のトリオン体が爆発したのを感じ、笑いがこみあげた。


それから、敵の人型近界民を縛り上げ
（俺が倒した人型近界民マッチョと一緒に）

太刀川「ナイス連携、鋼ｂ（微笑＆キラン」

村上「ありがとうございます（微笑＆お辞儀」


そう笑い合う中、

時を同じくして、決着がつきだした。


鈴鳴第一と影浦隊、加古隊と二宮隊の

二隊同士の挟み撃ちが成功し、完全に鎮圧。


残り一体も

黒江「…

（1年前、トリオン体での体の使い方を与えてくれた。

恵土「トリオンを一部に集中させるんだ」

黒江「？一部に？」

恵土「ああ。

動きにトリオンがついて来て
その分、トリオン体で発揮出来る力が強まって
早くなったり、力が上がるのと

ついてこずに、刃だけで終わるのとどっちがいい？」

黒江「前者です」

恵土「そうだな。
でも、どうしても固い場合は後者も出来ないといけない」

黒江「？どういう意味ですか？」

恵土「トリオン体には
大雑把に分けると、体と服とがあるだろ？

体の中でも一点に集中させれば、筋力も上がるしスピードをも上がる。

服に集中させれば、身を護るって点においても増強されて
防具にもなれば、攻撃をする際にだって使える」

（後者は木虎の大規模侵攻においてのラービットへの奇襲に使ってた
足にはいた靴にトリオンを集中させて光らせていたのが例）


恵土「だから
全身の中でも筋肉に集中させれば動きも早まるし
その際に筋肉全体に電気信号を伝えるために稲妻状に散る。

スコーピオンでも起動の時に使った
トリオン量やトリオン器官によって、強度や伸ばせるのも変わるが

限界を超えるほどトリオンを集中させれば
稲妻状に刃からトリオンがほとばしり、切れ味も上がる。

どちらにせよ…
稲妻走らせながら叩き切るってカッコよくね！？（キラキラ」
黒江「はい！//（こくこく＆拳握」

恵土「ってことで、全身の筋肉に集中させ
相手に認識もされぬほど速く動き、切り裂く術を教えよう！

その名も…」）

韋駄天（いだてん）！！」

ずばぁん！！


教えられたことを思い出しながら

トリオン体である全身の筋肉へトリオンを集中させ


体全身に、稲妻状のトリオンを走らせながら

凄まじい速度で動く黒江によって、真っ二つに切り裂かれた…