第35章 護るべきもの
恵土「どんだけ大事に想ってるかも解ってる!;」
涙を零しながら、その叫びが響いていく。
恵土「だから…
お前も風間も無理すんな!;
大事なんだよ、誰よりも!!;
やっとできた…
秀次と玉狛以外での理解者なんだ!;
もう二度と…誰も失いたくないんだ!!;
悪夢でうなされて、暴れ出して…
思い悩んでたり、苦しんでいた…(泣き震え)
そんな時…
何かあったのかって聞いてくれて
それでも言えずにいた自分を、そのまま受け入れてくれたっ;
あの時、風間が『無理をするな』って言ってくれて…;
太刀川も『無理して話さなくてもいいんだぜ?
話してくれるまで、いつまでも待つからよ^^』って言ってくれて…;
あの時、本当に嬉しかったんだ;
死ぬほど、嬉しかったんだ;;
『お前が元気で、幸せそうに笑ってるのを見てるだけで幸せだ』って;;
そう言ってくれたから、どんなバカだってできたんだ;;
どんな時だって、嬉しくって幸せだって笑えたんだっ;;
小さい時からやってみたかったってことが
やっと、堂々と出来るようになったんだ!!;」
ぐすぐすと泣きじゃくる時に出る音が聞こえる。
目の前で鼻をすすりながらも、必死に伝えようと言い続けている。
恵土「だからっ…;
お願いだから、死なないで;;
死んじゃやだ;
嫌だよ;;」
そうぼろぼろと涙を零しながら、辛そうに顔をゆがめるのを見て…
俺は、いたたまれない気持ちになって
涙を右手の甲でぬぐいながらも声をひきつらせながら言う恵土を抱き締めた。
行動せずにはいられなかった。
太刀川「そうだな…
だったら、お前も死ぬなよ。頼むから。
お前が死んだら、発狂しちまう。
だから…
絶対に生きるから、何があっても生きるから…
だから、お前も死ぬな」
恵土「頷)うん;」
太刀川「約束だ、絶対に死なない」
ぽん
抱き締めながら、涙を浮かべて言う中
風間さんが、恵土の肩に手を置いてきた。
風間「俺も、約束します。
そしてまた、ここで会いましょう。何度でも…
隊が解散することになっても
また、何度でもあなたに会って笑えるように(微笑」
恵土「ありがと;あり、がと;;」
それから後、恵土が泣きじゃくりながら教えてくれた。