第35章 護るべきもの
太刀川「他にも
いつだって夏休みギリギリの時に宿題だって助けてくれたり;
変な所でこだわりあったり、その一点のみにおいて短気になったり
焦ったりテンパるととんでもないミスばっかやらかして」
恵土「完全にけなしとるやんか!;」
太刀川「いやいや;本当に大事に想ってるんだって!;
だって…
だってそれごと惚れちまったんだからしょうがねえだろおお!??;」
(その叫びに、沈黙に包まれた…)
………
ってあれ?
俺、告白しちまってね?
ってか何!?;
風間さんの視線が地味に痛い!;
だってしょうがないだろ!?;
直で言わなきゃわかんない人なんだからさああ!!;
(なんて失礼なことを想ってると…)
恵土「あ、ありがとう//(ぼそ)
でも、悪いけど気持ちだけで;その;」
太刀川「断られたあ゛あ゛あ゛!!;
俺の人生おしまいだアア!!;」
恵土「馬鹿野郎終わるな!;
おしまいにさせてたまるか!!;
お前まで失ってたまるかよ!!;」
太刀川「え?(きょとん」
恵土「…あ//
っていうより、あ…その;
嬉しかった!//
だから生きて帰って来い!
何がどうあっても、生きて帰って来い!
私だって、お前の欠点は全部知ってる!」
太刀川「お?」
恵土「私のこと悪く言われるとすぐ怒って暴れて
なまけ癖があって宿題あってもすぐやらなくって
ランク戦に逃げてバッカで、好きなことバッカやって」
太刀川「そっちもそっちでひでえ!!・・;(ガーン!」
恵土「いつだって楽しそうに笑っては
どんなことしたって、それごと愛して優しく包み込んでくれて
必死に勝とうと頑張り続けてて向上心もあって
いつだって私のこと気にかけては心配したり
こけそうになった時にはすぐ助けたり、気配りばっかして
ランク戦の時だって危なくなりそうになったりすぐ駆けつけて
風邪でふらついてる時には誰よりも早く気付いて心配してくれて;」
そこ泣くところ!!??;
太刀川「そんなことしたっけかなあ;」
頬をかきながら言うと、頷いていた。
太刀川「俺、覚えてないんだけど;
…すっげー記憶力;」
そう俺が呟く中、今も忘れられない言葉を解き放った。