第35章 護るべきもの
太刀川「だって理不尽だろ!!;
話しかけちゃダメって何だよ!;
誰だってあるだろ、あんなミス!!;
それで気付かずに謝らなかったからって何だよ!!;
言えば謝る奴だって俺は知ってんだよ!!;
こんな…;(じわっ)
こんな、愛おしくて可愛くてたまらない
愛玩動物みたいな子犬のような赤ん坊のような純粋さを醸し出してて
愛情を純粋に真っ直ぐにぶつけてくれる奴を何で…(泣き震え」
恵土「ジーン)太刀川…;(涙目」
太刀川「いつだって明るくてバカ騒ぎして
誰よりも人に優しくしようとする心持ってるってのに…;(泣き震え)
それなのに、あんなのねえだろ;」
(怒るほどに想って
そんな風に思ってくれてたことが嬉しかった。だが)
恵土「太刀川、その気持ちだけで十分うr
太刀川「確かに…
確かに誰よりも不器用で、肝心な所でうっかりミス連発して
要領に至っては誰よりも悪くって、それでも必死に頑張ってて
つまづいてもこけても転んでも必死に立ち上がって…;」
風間「こくこく)うんうん(腕組み」
恵土「ガーン!)・・;」
(目を瞑りながら頷く風間と太刀川に
ショックみたいに驚いた顔をする恵土)
太刀川「昼でも夜でも朝でも
一緒にバカやって大騒ぎしてよぉ;
そのおかげで…;
おかげで、どんな時でも明るく出来るってのに…;;
何でそんな風に出来るんだよおおおおお!!!!;」
ばぁん!!
そう叫びながら机をたたく中
いつの間にか隣に居た恵土が、俺の左肩に手を添えようとしていたのか
手を空中で止めていたのが、拳を握られた
恵土「それ、さりげなくバカにしてね?;
褒める中にバカにする部分入ってない?;」
太刀川「違う!恵土の人柄を言ったんだ!
どんなことをされても許すような人柄で
優しくてうっとおしくてウザったいほど気にしいで
虫も殺せない性格で動物大好きで器も広くておおらかで
強くて寛大な分、怒ると世界中の何よりも怖くて般若で鬼神で
抱き締めたくなるような心地よさと温かさを持ってる割りに
その筋肉は誰よりも固くて、でも同時に脂肪の柔らかさも伝わってきて;
抱き締められてる時に確認したけどおっぱいでかくて…
本当に…
本当にいい奴なんだあああ!!;」
恵土「どこがじゃゴラア!!・・(くわっ!!」
太刀川「怒ったあ!!;何で!?;」