第35章 護るべきもの
恵土「うっ;あっ;(涙目&震)
うわああああああああ!!!!;
あああああああああああ!!!;;(涙」
涙をぼろぼろと流し続けながら、抱き着いていた…
本当に欲しかったから
とても…何年も何度も求め続けていたものだったから。
だから、本当に嬉しくて
優しさが温かくて、涙を流していたのだと思う…
その時、俺は決めた。
風間(精神科の医師になろう。
この人が、いつでも笑っていられるように…
少しでも、支えになれるように…)
泣きじゃくることで一杯になっており
感じ取れなくなっている間に、悟られぬまま…
18歳になる前の夏、高3の時に起きた出来事
それは、進路をハッキリと断定させていた。
その半年後、寿命に関して言われ
(894~898ページ参照)
恵土「たまたま医学部に出願してたのか、よかった^^」
後に言われたが、本当は決めていたからだった。
この時から…
俺の進路は、決まっていたんだ。
その時の出来事かどうかは、はっきりとは本人に知られないまま…
(恵土にとって傍に居て一番落ち着く理由となったのは
そういうことがあったからこそだった…
いつだって、何でも聴いてくれた…
それこそ、下らない話から真剣な話まで全て。
どんな風に語られても
どんな過去でも、惜しみなく包み入れてくれた風間だからこそ……
そんな中、風間は思っていた)
俺にとっては、恵土先輩の幸せが…
その笑顔が、とても温かくて幸せだと感じられるから…
(そう泣きじゃくる恵土の頭を撫でる中
風間は気付けば、満面の笑みを浮かべられるようになっていた…
それに気付かぬまま、最後には抱き締め合いながら
互いは共に、幸せそうに頬を赤らめながら微笑み続けていた。
防衛任務の時間となるまで、ずっと…)
その時まで、ずっと近くて遠く感じていた距離は
あっという間に縮まり、両方にとって『零距離』になった。
(その背景には、二人きりの時
ソファーに座る風間を後ろから抱き締め、顎を頭の上に乗せ
風間「あの;痛いんですが;」
恵土「好き^^//♪(すりすり」
風間「溜息&苦笑)…俺もです(微笑」
最後に微笑んで見つめ、共に満面の笑みで笑い合っていた)
ただただ、幸せなんだ…
こうして、傍に居られるだけで……