第35章 護るべきもの
恵土「どうしよう!!;全然手加減できない風になってる!!;
口の中に未だに残ってる苦みのせいか!?;
殺人チャーハンが火を噴いて爆発したみたいに、いつまでも苦みが後を引いて止まらない!;)
それ故か全然手加減できない!!;
思いっきり爆殺しちまったああああ!!!;(ぐあああ」
思いも予測さえもしてなかった事態に
思わず頭を抱えて叫ぶが、恵土は気付いておらず
太刀川「お~い;いつの間にか声に出てるぞ?;」
恵土「うぇい!?;」
指摘された時、驚いていた。
たまたま、それをラウンジで見ていた加古と二宮は
都市ごと全てを吹き飛ばして倒しているそれらを見て…
加古「見た?これが私のチャーハンの力よ!(どやぁ」
二宮「ただ制御が効かなくなっただけだろ;」
どや顔しながら言う加古に対し
淡々と溜息ながらにツッコむ二宮だった…;
問題はその後…
田中隊が防衛任務のため、先に寝ていた時に起こった。
夜中に任務があるため、隊室で眠っていた時…
学校の背景&近界での背景、周囲から口々に言われる。
『お前が悪いんだろ』
『視えないものが見えてるって』
『嘘ばっか』
『きもい』
『きしょい』
『死ねばいいのに』
『殺すぞ』
『消えろ』
『来るなよ』
『関わってくんな』
『話しかけてくるな』
『近寄るな』
『笑ってんなよ気色わりぃ』
『あいつからTKエキスが出てるぞ~』
『触るな!感染する』
『触れたってよ、可愛そ~』
『臭くない?』
『大っ嫌いクラブでも作ろう』
『謝ってこない方が悪いんじゃ~ん』
『そうだよ。そうされることをするから悪いんじゃん』
『こっちは悪くない。悪いのはあっちだけ』
『そうそう。何やったって文句なんか言えないよ』
『化け物』
『顔面凶器』
共通した魂が、毎日起こっていたことをつぶさに思い出されていた…
周囲全てがそういう状況で、味方などいない。
全てに存在自体を拒否され、否定され続ける。
それを容認され、当たり前となって取りつく島もなく続く毎日…
居場所もなく、存在すること自体を許されることもなかった。
生きていることでさえも…