第35章 護るべきもの
それから後、隊室で恵土は目覚め…
太刀川「恵土!;お前って奴はああ;;」
その目に最初に映ったのは、太刀川の顔面がドアップだった。
堤「いい先輩をもって幸せ者です;(ぼろぼろ」
えっぐ、ぐすんと二人して右手の甲で涙をぬぐいながら
泣きじゃくり続ける二人に驚いていた;
恵土「えっと?;」
風間「加古から事情は聴きました。
失神した後の写真を見せられながら;」
恵土「あ~;そっか;
5杯目食べ終わってから眠るように意識を引き取ったんだった;」
太刀川「死ぬな恵土おおお!!;;」
堤「死なないで下さい恵土先輩いい!!;」
太刀川「お前がいなくなったら
誰が加古の暴走止めるんだあああ;;」
堤「死んだら俺も死にますうう;;」
涙を流しながら叫び出す二人は、恵土へ抱き着きながらそう語り…
恵土「うん;
お前ら私の犠牲の上で成り立ってたんだな;」
堤「すみません;
毎度毎度防波堤みたいな役目を;(ぐすん;」
恵土「気にするなよ、模擬戦ではいつも世話になってるだろ?」
堤「いえ、それまででも射撃などを教わってましたし;
諏訪さんと一緒に;」
恵土「あはは^^;
でもまあ、当たりをひいた時は嬉しそうにしてたじゃん」
太刀川「んなもん
あるとしても100のうち1しかねえよ!!;」
恵土「でもお前らはまだ3回だろ?
私なんて味見、これで30回目だぞ?」
えぐえぐ泣きじゃくり出す二人に対し
思わずフォローと思しき声をかける恵土だったが…失敗に終わった;
風間「はあ;(溜息)
それより、模擬戦をするんじゃなかったのか?」
太刀川「あ、そうだった。
ってことでやろうぜ、模擬戦!(ワクワク&キラキラ」
拳握りながら態度を一変させて叫ぶ太刀川に対し…
恵土「…一回殴ってもいい?」
太刀川「何で!?;」
若干怒りが芽生えたのは言うまでもなかった;
それから後…
太刀川と模擬戦をしたのだが、今までに見たことのない結果となった。
全焼させて全勝し
太刀川「反則だあああ!!;
メテオラばっか!!;」
恵土「避けれるようになれよ~(手を振る」
そうは言うものの
恵土は内心、滝汗ばっかになっていた…;