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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第34章 未来の分岐点




恵土「ずっとずっと否定され続けてきて
味方なんて、解ろうとする人なんて一人もいなかった!

哀しみに飲まれて、苦しみにもまれて
全てに失望して、自身のことは全て投げ捨てて!!

自分なんてどうなってもいいから護り抜きたいって!

そればっかりに必死になってた…


それでも、そんなのいくらしたって意味なんてない。

ただのエゴみたいなもんだ。


でも…

そのおかげで救われたって人もいた。


けれど…

それだけじゃダメだって、気付いたんだ(拳握&震」

脳裏に浮かぶのは、父上と母上との会話。

そして、皆と共に交わした言葉や日々やら想い出などの積み重ね。


恵土「それから先、幸せになれなきゃ意味がない!

だから生きるって決めたんだ!!」

真剣な表情を浮かべ、叫んでいた。


恵土「私が死んだ後でも、笑っていられるように

もっともっと、たくさんのことを教え合いたい。


私が、皆が居て教わったように

皆が皆、各々によって今の皆で居られたように…


私もまた、そうありたいんだ」


そう言った直後、穏やかな表情へと変わった。


そう呟かれる中、その頭の中は

皆との楽しい想い出で、いっぱいに埋め尽くされたから…


恵土「皆に、笑っていて欲しいから…

そんな中でも、幸せを感じて笑えるようになって欲しいから…


自分を救ってくれた、存在を認めてくれた

他人の中で、初めての人たちが他でもない『皆』だから(微笑」

そう言いながら嬉しそうに微笑んだ。

その目には、嬉し涙を浮かべながら…


始祖神「…変わったな」

恵土「皆が、すぐ隣に居てくれたおかげだ(微笑」



始祖神「…表面上しか見ない奴等には

おべっかだか、綺麗ごとなどと評されるばかりだぞ?」

恵土「それでも構わない。

この気持ちは本物で、それは…
今までの想い出が証明してくれているから(微笑)


それに私は、綺麗ごとで済ませるつもりなんてない。

綺麗ごとで語るつもりもない。

私はこの手で言ったことを、ちゃんと叶える。

叶えれば、綺麗ごとじゃない。


私は、私を傷付けてきた人たちのように

無責任に言葉を並べるつもりはない。


冗談かもしれない。

ただの気分で言っただけかもしれない。


それでも、私にとっては…

その言葉が全てで、真面目に聴いてしまうんだ。

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