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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第34章 未来の分岐点




迅「よし(にや)

『未来が確定した!生き返るぞ!!』」

時を同じくして
戦闘中に微笑みながらそう呟き、皆へ伝達する中…

突如として、軍事用テントが白い球状の光に包まれた。


その中、最後に光と共に問いかけた


始祖神「…これからもまた、苦しみが降りかかる。

それでも、生きたいと望むのか?」

恵土「ああ」

それに頷きながら微笑んでいた。

始祖神に向けて、手を伸ばしたまま


始祖神「なぜだ?」
恵土「約束したからだ(きっぱり(真剣&微笑」

始祖神「?約束?」

恵土「頷)ああ。

二度と、自らの命を軽視しないってこと。

大事にして、それごと前に進めってこと。


そして…本気で、皆の幸せを願うのなら

是が非でも生き抜けって!


だから私は、死ぬわけにはいかない。

生き返って、この手で皆の笑顔を護る。


幸せを感じて、笑っていられるように。

いつものように、一緒になって笑い合えるように!」


真剣な表情を浮かべながら

思わず光へと差し伸ばしていた左手で、胸の前で拳を握り締める。


その感じた『光』とは、自らの中に抱いていた夢で


それが、『父上と母上と笑い合う』時を再び共に刻むことで

同様に、『これから皆とも笑う合う』時を取り戻すことだったから…


二度と、離さないように

二度と、取りこぼさないように…


二度と…失わないように……


気付けば、掴もうとしていた。

必死に、左手を光へ向けて伸ばしていた。


今度はちゃんと掴み取って

二度と、この手から離さないようにするためにも…


恵土「だから私は!
これからどんな闇が相手になろうが、怖くなんかない!!

それよりも怖いのは…
あいつらが、今まで私の味わったのと同じ思いをして
幸せを感じられなくなることだ!!!

そして…
幸せを感じられないまま、生き続けることだ!!!!

それらから護り抜くために、生き抜くって決めたんだ!!!!!


皆を失うことが、一番怖かった。


それでも…
それよりも、もっと怖いものができた!

それは…
皆が、そういう私と同じようになることだ!!」

両手は共に、拳を握り締めながら叫んでいた。

その想いが、とても強いものだと証明するかのように…

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