第34章 未来の分岐点
太刀川「てめえが自分を大事にしてようがしてなかろうが!
俺はそれごと、お前って存在に惚れちまったんだよ!!
俺のこと、本当に大事に想ってるんなら!
生きろよ…(震)
生きなきゃ、許さねえぞ!!!(涙&震」
必死だった。
俺の想いを伝えたくて…
ぼろぼろと涙を零しながら
恵土が死のうと願う事自体が、何よりも辛くて悲しくて
震えながら…
恵土「…(くす)
しょうがないなあ」
そう呟く恵土に、思わず顔を見ようと
少し抱き締める力を弱めて、少し離して顔を見ると
照れ臭そうに頬を赤らめながら
涙を流したまま、嬉しそうに微笑んでいた。
恵土「…生きるよ、これからも一緒に^^//」
恵土の両目から、涙が零れ落ちていく
それを見ながら、俺も涙を零していた…
太刀川「恵土おおおお!!;;(ひしぃっ!!」
恵土「太刀川…本当にありがとう^^;;(なでなで」
それを、今までのどんな時よりも強く
痛くないように優しく、想いを込めながら必死に抱き締める中
嬉しそうに笑いながら、その背を撫でてくれた。
その俺の言葉を聴いてから
悪夢は、もう見なくなったらしい。
それでも、いつまた襲い掛かって来るかもわからない。
いつ現実と過去が混同するかなんてわからない…
それでも、よかったって思うんだ…
そのおかげで、恵土が今の恵土だったって思うから。
その恵土が、俺は好きだから。
純情過ぎて、大事にし過ぎて自分を責める恵土だから
俺は救いたいって、助けたいって…
幸せになって欲しいって、本気で想えたから。
今まで苦しんで痛んで悲しんできた分
マジで、それごと幸せになって欲しいって願ってたから…
だから…
いてよかったって本気で想ってる。
それを教えた時、恵土は驚いた顔をしていた。
俺の気持ちに応えられないってことは解ってる。
それでも、伝えずにはいられなかった…
大好きで、愛していて…
生きてて欲しいって願っているって解らないと…
きっと、すぐにでも人の為に死んでしまいそうに見えたから…
俺の惚れた恵土って人間は、そういう奴だったから……
『結婚は応えられない。
けれど、いつでも付き合うし
助けが必要な時は、すぐに駆けつけるよ^^』
そう応える恵土は、吹っ切れた顔をしていた