第34章 未来の分岐点
入院したって知らせを聴いた時
俺は、入院している病院に一目散に駆けつけていた。
必死に息を荒らしながら扉の前に駆けつけて
太刀川「田中…恵土…ここだ」
がらっ!!
ノックするのも忘れて、開けて入った。
恵土「お。太刀川か。げほごほっ!!」
辛そうに横たわったまま、顔面は蒼白で力なく話していた。
太刀川「…何があった!?大丈夫なのか!?」
恵土「落ち着け。ただの風邪だ」
太刀川「風邪で入院できるかよ!
それで入院できるんなら…(震)
俺は、毎日学校休み続けてる!!(くわっ!」
恵土「とりあえずお前落ち着け;」
太刀川「風邪こじらせてだ!?;
他にも要因があるはずだろうが!!」
恵土「えっと…
まあ…
自分なんて、潰れた方がいいって思ってたらこうなっただけで」
目をそらしながら、違う方向を遠い目で見る。
太刀川「何があった!?;」
即座に聴く中、話された。
ひどい悪夢を見た事、そして…
今も、そうされている世界に意識だけが行ってしまったこと…
恵土「…人ってのはさ…
傷付けられたりすることの方が多く感じる
それでも、救われたのもまた事実で…
だから…
壊したくても壊せないんだ…
憎くても憎くても…
結局、自分を殺さないといけなくなった……
周りの幸せや笑顔を壊してまで
成就していいようなものではないからさ…
多人数でかかれば、少数の意見なんて潰されるんだ。
私VS全員だったら、全員の意見の方が通るんだよ。
否定して、ハブって、存在してないように言われたり
いない方がいい存在って言われたりとかさ…
終いには、殺されかけ続けてた。
父上にもそうされるような夢見てさ^^;」
太刀川「は!?そんなのあっていいはずがねえだろ!!」
恵土「例えそうだとしてもさ…
理不尽なんてものは、この世にはいくらでもあるよ。
この目に視える、映るものは…
そういうものだけで終わらせちゃくれなかった……(遠い目」
そう辛そうな表情を浮かべながら
苦笑気味に遠い目をして、窓から外の方を向いていた。
辛くて苦しくて…
本当は、泣きつきたいはずなのに……
必死に、耐えようと拳を握っているのが見えた。