第34章 未来の分岐点
それから後、二人がどれだけ想っているかを知った。
俺の場合、恵土に惚れたきっかけといえば
人格とか憧れとか、色んなものの積み重ねだった…
太刀川「恵土。
お前、欲望にもなんにでも単純なように見えて違うんだな」
恵土「どういう意味だよそれ;ぶしつけに」
本部で廊下を歩いている時に会って、呟いた。
太刀川「だって…お前のことだから
~やるから情報よこせっての受けそうな気がして^^;」
恵土「あほ抜かせ。
そんなんでやるくらいなら死んだ方がマシだ」
太刀川「ホントに真っ直ぐだな(苦笑&溜息」
恵土「当たり前だろ。
信頼して話してくれたんだ。そう人にポイポイ話せるか」
きっぱりと言ってくれて、やっぱり素直に嬉しかった。
太刀川「そうか//(微笑」
やっぱりいいなあ。こういう人と結婚したいなあ
そう思っていた矢先だった、衝撃的な一言を言われたのは…
恵土「それに…さ//(ぼそ」顔を逸らす
太刀川「あん?(首傾」
恵土「…教わったこと…
お前らから、信頼された証のような気がして…//
初めて教わったわけだし…//(ぼそぼそ)
それを誰かに教えたくなんかはないし
私の内だけにとどめておきたいし
誰にも、あげたくなかったから…//(ぼそり」
恵土から見て左方向を見ながら言い
最後にうつむきながら言うそれを見て…
ずきゅーんっ!!!!!
恵土「?なんか変な音した?(きょろきょろ」
俺の胸は撃ち抜かれて、ドキドキばかりで一杯になった。
太刀川「いるか?」
恵土「ぴょこ)!
(ぱあ)いるー!^^」
太刀川(あ、耳生えた)
恵土「ぶんぶん!)^^//(キラキラ&にっこにこ」
太刀川(解りやすいな、やっぱり(微笑))
驚きながらも好物に耳を生やして、顔色を輝かせながら叫び
終いには尻尾生やして頬まで赤らめるそれは、可愛らしくて…
そのくせ戦闘においては、隙が全く無くって
一癖も二癖もありまくりで
掠ることも当たることも全くなく、今まで常に勝ちまくっていた。
単純でつられやすいそれが、そういう風に言ってくれたためか
胸がきゅぅ~んと締め付けられるような感じがして…
その気持ちでいっぱいになって…気付けば惚れていた。
(こうして恵土熱血バカは誕生した。
ただでさえ戦闘バカに、上記の属性が付与された;)