第34章 未来の分岐点
俺が入ってから後
同年5月9日に風間さんが、9月12日に迅が入ってきて…
12月11日、迅の師匠である最上さんが死んだ。
と同時に、恵土が風刃の使い手となった。
それから1年半後、今から言って3年前
2012年9月23日に、風刃争奪戦で迅が圧勝してS級になった。
といっても、どちらにしろ恵土は
S級のフルパーフェクトオールラウンダーなんだが
フルパーフェクトオールラウンダーとは
アタッカー、シューター、ガンナー、スナイパー、オペレーター、エンジニア
それらを全て完璧にそつなくこなせる奴のことを呼んでる。
ノーマルトリガー使いでありながら
9年前、2006年11月20日に
玉狛に転属と同時に、S級を名乗ることを認められたらしい。
どっちにしろ隊は組めないはずなのだが
当時は玉狛唯一の最大の戦力ってことで、玉狛第一と呼ばれていた。
それよりも前に
2011年1月20日から田中隊を再結成ってことで組まされた。
2011年6月8日に第一次近界民侵攻があった。
今では風刃は本部に渡していたが
今回ばかりは一刻を争う緊急事態だから
迅が一時的に使わせてもらってるんだっけな。
それよりも何よりも、印象に残ってたのが…
迅「違う…違うんだ……
俺はっ;
恵土が大事で、それでもっ;
そうするしかなくてっ;;」
嗚咽をあげながら
次々に止まることを知らない涙を、迅が流してて。
眠っている間に、風間さんが泣きだして
迅さんが泣きだして…一体何があったんだ?;
(1166~1170ページ参照)
二人の泣き顔、結構長い付き合いだが初めて見たぞ;
その迅の背を、風間さんは撫で続けていた。
風間「お前がどれだけ恵土を想っていたかは十分伝わった。
責めるようなことを言って済まなかった」
迅「いや、俺の方が」
風間「自分を追い込むな。
俺の言い方が悪かった。本当にすまない(お辞儀」
迅「違う。俺の方こそすみませんでした(お辞儀」
風間「いや、俺の方が」
迅「いや、俺が」
そんなやり取りを繰り返していた。
太刀川「…お前ら
聴いててイライラするほどうっとおしいんだが?;」
起きてそう言われた時、それはやっと止まった…