第6章 クリスマス(模擬戦)
恵土「両方を同時に連鎖させ
相乗作用で、反発する力を強めると同時に
勢いを凄まじく跳ね上げる。
自身の体の負担を限りなく、シールドで0にする。
グラスホッパー×グラスホッパーなら
反発で掛け合わさった力をもろに食らい
トリオン体を損傷する可能性もある。
部位によっては、怪我じゃすまないこともな。
だからまあ…
小さい時、アステロイドっていうか
バルブを板型にして、それらを生み出したんだが…
その時から、この戦術は使ってたんだ。
名付けて…
天翔(てんしょう)!
天を自在に翔る技という意味から」
『まんまじゃん!!;』
迅「でもまあ
一朝一夕でできるものじゃないってのは確かだろうな…
あげせん食う?」
緑川「あ、はい!」
なるほどと感心する中
戦場の方ではと言うと…
恵土「さぁ~てと。
解説は終わったし、ちゃんと戦おうか」
風間「…全力でやります」
恵土「来い」
そして、再び戦いは始まった
恵土「カメレオンか…
(ビルだらけのステージにすれば面白かっただろうに」
そう思いながら目を瞑る…
僅かな風の動きの変化から
ガガガガガガガガガガガガガガガガ
目を瞑ったまま
全ての攻撃を、スコーピオンで防ぎまくる
恵土「天翔を使う時
なんでスコーピオンは出したままなのだと
見せかけようとしてたか
解るか?
…それは…
それが、グラスホッパー×シールドだと
解らないようにするためだ。
と同時に、こうするためでもある」
風間「!」
スコーピオンを投げ、それを弾き返そうとした直後
恵土「天翔!」
その直後にグラスホッパー×シールドで
瞬時に零距離まで跳び込み
空中のスコーピオンを掴んだ直後
風間のスコーピオン同士の隙間を通して、切り裂いた…