第33章 時
初めてであった時のことは、今でも忘れもしない
6年と約3か月前…
2009年11月29日に、俺たちは出会った。
その当時、俺は兄と
近頃壊されるという公園に遊びにきていた。
昔の時、よく一緒に遊んでいた公園だったからでもあった…
それから昔の思い出話をして
少し遊んでから、すぐに帰るつもりだった…
最低気温4℃ 最高気温10℃と寒く
いつもよりも暗く、曇り空だったから……
その時、いきなりゲートが現れた。
そのゲートは、俺の立っていた場所の方が近く
俺は、そこから突如として出てきた怪物に殺されるはずだった…
風間「!」
兄「蒼也!!」
兄の声が響き、右側にいた兄を見ようとした時
俺の意識は、そこで途切れた。
だが…
風間「ん…(ぱちっ」
ふと気付き、目を開けた時には
抱き締められている温もりと共に、仰向けになっていて
俺の左手は、何かの液体に触れていた。
それが何なのか、不思議に思った俺は…
びちゃ…
その音と共に、手を顔に引き寄せて見ると…
赤かった
赤く見えたそれが血だと解るまで、そう時間はかからず
思考が停止した。
風間「兄、さん?」
問いかける中、何も答えないそれに
「さあっ!」という音と共に、血の気が引いた…
風間「兄さん!!」
必死に揺すり、起き上がろうとする中
起き上がらずとも、その姿は容易に見えた。
風間「!」
でかい怪物と、刃状のそれを持つ怪物が…
その時
一瞬で血の気が引き、絶望に突き落とされた感覚がした。
風間「たs
ずばぁん!!
助けを求めようとした直後、瞬く間に切り裂き
ずどぉん!!!!
一瞬で、怪物たちは消え去った…
後に解ったが、怪物はバムスターとモールモッドで
刃で切り裂いたと同時に
予め用意していたメテオラで爆発させて消滅させていたらしい。
それが、最初の出会いで…
俺が、ボーダーに入るきっかけとなった。
風間「兄さん!兄さん!!」
必死に起き上がりながら揺するも、応答はなく
恵土もまた、必死に治そうとしてくれていた…
恵土「くそっ…当たり所が悪過ぎる!」
悔しそうな顔をしている恵土を見て
凄い出血の兄を見て、助からないのだと悟った…
その時だった、兄が意識を取り戻したのは…