第6章 クリスマス(模擬戦)
迅「そういやあの後もらしてたっけな(ぼりぼり」
太刀川「もらしてねぇよ!;
少しちびったけどよ;」
緑川「…ってことは…
今までのってただの準備運動?;
…すっげぇ~!(キラキラ」
菊地原「最初から本気で飛ばさないあたり
教えるために長引かせたかったんでしょうね。
わざわざ、相手の実力に合わせて」
太刀川「ムカッ)俺が弱いみたいな言い方だな…
まあいい)
今は、見ることに集中するか(ぼそ」
ふとモニターを見やる太刀川たち…
その時には、距離をとったままの二人がいた
恵土「…」
目を伏せたまま、無心の境地で
スコーピオンごと両腕を下ろしたまま
微動だにしなかった…
風間「?…
(何をしている?何か考えが…
!…まさか、今の間に使う戦術を無数に組み立てて…
なら、本気を出した際の太刀川への瞬殺も頷ける…
先程のあの攻撃は、反応速度を計るためか?」
瞬きをした瞬間には、消えており
視界の外側(風間の右)に回っていた。
視界の外側からの攻撃速度を読むためかと考える中
歩み寄ってきていたことに気付いた
風間「…」
少し下がりながらも、左へと移動していく…
そして、恵土から見て
正面から九十度=右真横になった直後
瞬時に、ひとっ跳びで距離を詰め寄り、切り裂かんとした。
風間「くっ!(重い!」
恵土「…」
僅か一瞬で体重をかけ、全身の力を込めた
重い一撃がスコーピオンにかかり、切り裂かんとしていた…
風間「!」
スコーピオンにひびが入る中、ようやく気付いた…
スコーピオンのトリオンの密度を
自分と同程度に制御していることを…
その直後、凄まじい爆風と共に…
地面に大穴が空き、風間はめり込んだ…