第6章 クリスマス(模擬戦)
恵土「さぁ~て。
あ
先に戦闘方法だけど、どうする?」
風間「太刀川と同じでいいです」
恵土「じゃあ、中距離と遠距離は何もなしで。
それでも、近距離で宙返りだったり
ピンボールを使ったりするのはありって感じ?
グラスホッパーとかも」
風間「構いませんよ」
恵土「さぁ~て。
10本勝負。
10人以上並んでるから、本気でやっていこうかな…」
風間「さっきまでのは準備運動だったんですか?」
恵土「あ~。
太刀川に言ったら怒られるかもだけどさ…
まだ、10分の1以下(こそ」
風間「あの速度で…)
では、本気でお願いします」
恵土「…了解(真剣」
そう言いながら、一度うつむき
視線を上げながら、スコーピオンを構えた。
風間「…」
それに対し、風間もまた
真剣な眼で、恵土を見つめていた…
「戦闘開始まで、残り10秒」
その間に二人は
10mと距離が離れたまま、各々の刀を抜いて構えた。
「3…2…1…
戦闘開始!」
ひゅっ
風間「消えた!?)!(ピクッ」
がきぃん!!!
すれすれで
風間から見て右後ろへ振り返りながら
ギリギリ右手の刃で防ぐ。
刃を交えたまま
風間「…
(薄皮一枚、削られたな」
恵土「安心しろよ。
こっちは、グラスホッパーとシールド以外は使わない。
お前は、他のトリガーを全部使っていい。
さあ、全力で楽しもうぜ(ギラ」
ガキィン!
その眼を見た直後
咄嗟に弾き飛ばして距離を取り
両手のスコーピオンを構えた
太刀川「あ~あ;
本気モードに入りやがった;
俺も本気モードの恵土と戦いたいっての(ぶつぶつ」
緑川「え?
今までのって本気じゃ」
太刀川「ただの上澄みだ、バカ。
実際…
本気のあいつと戦った時は、武者震いが止まらなかったぜ…(震え」