第33章 時
死んだ恵土が寝かせられていた
軍事用テントの外側を、近界民に囲まれており
襲ってきた際に対処するため、すぐ外に烏丸が立っており
中に入っていった小南を止めるため、レイジも中にいたわけだが…
その中では……
テントの中央で、簡単なベッドに寝かせられていた恵土に
小南は未だに泣きながらしがみついており、レイジは肩に手を置いていた。
小南「…嘘つきっ…;(涙」
涙を流しながら、恵土の名を叫んで呼び続けた後…
震えと共に絞り出すように声を出しながら、涙を流していた…
小南「あんた…言ったじゃないっ!;(泣き震え」
涙と共に震えながら、未だに恵土にしがみつきながら叫んでいた…
小南「『生きたいと願うその日まで、ずっと…
いつまでも、お前に付き合うから^^』
そう、言葉をかけてから…
いつだって、駆け付けてくれたじゃない;」
1080ページ参照
小南「話して、泣いて、怒って、ぶつかり合ったり、どつき合ったりもしたでしょ…;
なのに、何で死んじゃうのよ;;
何で
『死』を、平然と受け入れてるのよ!;;
是が非でも生きるんでしょ!!;
今すぐ生き返りなさいよ!!;
来て欲しいって言ったら、すぐにでも駆けつけてくれるんでしょ!!??;;
いつだってそうだったのにっ…
なのにっ…
何で、そこで黙って寝てるのよ!!!!!;;
あんまりじゃない…(拳握り締めながら震える)
あんたまで、私を置いていかないでよっ…;;」
布団ごと拳を握り締めながら涙と共に震え
声まで振るわせながら声を絞り出す…
積年の想い出と共に築き上げられてきた、『想い』と共に…
しがみ付いたまま、布団に顔をうずめていた中
顔を少しあげて、恵土の顔を見つめながら…
涙が、次々に零れ落ちていく…
小南「いかないって…
死なないって、約束してくれたじゃないっ;;;(泣き震え)
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
涙を両目から流しながら
声まで震えながらも、最後にとめどなく溢れ出続けていく涙…
過ごした『時』が、いつまでも胸の中で渦巻いていた…
温かさとなって、明るさとなって…
希望となって、優しく包み入れてくれた…