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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第33章 時




菊地原「……2番目は、僕ですよね。
2番目と3番目が恵土先輩。
1番目はいじめっ子たちかな?

僕の場合は人にしたことは流しますけど」

恵土「あはは^^;
1番目は、誰しもがなり得ることだよ。

どうでもいいことに関しては流しがちだろ?」

菊地原「頷)うん」

恵土「こだわりってのがあって
その部分は人それぞれによって違う。

嫌な思いをさせたかなって、無性に気にしてしまう自分みたいな人や

きくっちーみたいに、嫌な思いをさせられてばっかで
終いにはひねくれてしまって、毒舌ばっか言ったり^^」
菊地原「むす)ひとこと余計」

恵土「…色々、変わってくるんだよ。

生きてきた環境や、今いる環境
どう過ごしているのか、どう思っているのか…

余裕があったりなかったり
切羽詰まってて、それ以外頭に入って来なかったり

考える余裕が無くて、喧嘩したり…

様々なもんだ。


だからぶつかり合えば拒絶もするし

いつまでも仲がいい人もいれば、喧嘩して別れる人もいる…


やむなければ、殺すことを何とも思わない人だっている…」

菊地原「あー。死刑囚とか?」


恵土「…そうじゃない人だっているがな。

本当に問題となるのは、殺人をした後だ。

第2、第3と繰り返させないために必要なのは
二度と、殺人を繰り返させないようにしようとする心構えだ」

菊地原「ふーん」


恵土「それをやろうとも思わない人は
また再び、何度でも繰り返す。

だから…
殺人ってものが何を起こすのか、味合わないと解らないのさ。


殺人は、した側にとっちゃ大したことじゃないのかもしれない。

怒りに任せてしたのもあれば、復讐だったり
この世に絶望してだったり、気分だったり、理由は様々だ。


だが…
された側は、たまったもんじゃない。

家族だったり、恋人だったり、友人だったり、大切な人だったり
『殺してきた人』に、憎しみや怒りを抱かない人間なんて、この世にはいない…


それを背負うのが、殺人という行為だ。

それをやった上で、二度とさせないように努力しようともしないまま
平然とそんなことをしたことがないように
平和を堪能して、笑って生きてられる人間が一番許せないんだ」

眉間にしわを寄せて言った。


それを見て、思い出した

恵土先輩は近界民に『世界の全てだった村人』を殺されたことを…

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