第33章 時
敬礼しながら叫び、崖から飛び降りた。
未来へ向けて…
また再び、輝かしい毎日を共に過ごす未来を
取り戻すために……
太刀川「溜息)ったく。
簡単に言ってくれるぜ(微笑」
出水「そんじゃあ、俺たちも行きますか(微笑」
その想いは
言わずとも、そこにいる皆に共通していた…
周りからちやほやされている…
それが、ボーダー内から見た印象でもあったが
実際は…
当の本人は人付き合いが苦手であったが
これまでに示し続けてきた行動から
心まで、互いが深く繋がり合っているからこそだった……
木虎(助けて欲しい時には
いつだって、必死に駆けつけてくれた。
いつでも、どんな時でも
正しい道を示し、真っ直ぐに貫いてきた。
だからこそ、憧れた)
それまでの態度が
それまでの時が、そうさせたものだった…
小南(過去がどれだけ悲惨かを知りながら
知ってから後も、態度を変えないようとは思わなかった。
そうすればきっと…
逆に負担になったんじゃないかって心配するバカだから
その笑顔が壊れないように
バカげたことで盛り上がることもまた…
それが、生きる上での支えに
助けになることを知っているから……
もっと生きたいと思わせる原動力となることを教えてくれたから…
だから再び、走り出すことができた…
だから何度でも駆けつけた…
絶望だけだった時に
希望へ引き上げ続けてくれた…
何度でも、ありのままの私と向き合って
ぶつかり合って、その上で…
全部、受け入れてくれたあんただから…!)
哀しみと苦しみで一杯になり、絶望で心が埋め尽くされた。
その時、すぐさま駆けつけて助けてくれた。
満面の笑みで抱き締め、居場所となってくれた…
木虎&小南((毎日の中で
光を示し、温かさを与えてくれた人だから…
その価値を、教えてくれた人だから……!!
何も知らないあんたたちに…
やるもんですか!!!!))
ずばぁん!!!!
不屈の想いと共に振り下ろされる刃は
その場にいた、全ての敵を切り裂いた…
結局の所、武器は破壊せず(弁償が面倒だから)
相手を気絶させるだけに絞ることとなった。