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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第33章 時




迅「…そうですね。

俺は、知っていても知っていなくても変わりませんよ。


俺は…
きっと、恵土が居なかったら立ち直れなかった」

そう言いながら、母が殺された場面

葬式の場面が脳裏に浮かぶ。

下記と上記は『迅悠一』章参照。


右目に右手を触れながら言い続ける。

迅「この、未来視のサイドエフェクトで

責任を抱え込まなくていいと
理解することもなかったはずだった…


終いには、近界民を憎んで

本部に居て、ボーダーになってたかもしれなかった…」

それから手を離し、今度は星空を眺めながら言い出す。


迅「だけど…

恵土は、それを根底から覆してくれた。


大事なものを見逃さないって信じて

玉狛支部に入ってから3年間もずっとかけ続けてた、このサングラスを託して…」

サングラスに手をかけながら、目を細める。


迅「俺に、居場所ってものを教えてくれたのも

温かさをくれたのも…


たくさんのことを…

たくさんのものをもらったのも…」

遠い目をしながら思い返していた…


川岸で居場所や、未来などについて教わったこと

夕日の中
手を差し伸ばされ、手を繋ぎながら支部へ帰ったこと

小南とレイジと恵土と一緒になって、笑い合ったこと

いつでも笑って、温かく、優しく受け入れてくれたこと


たくさんの思い出が瞬いては、笑みを浮かばせた。

コンビを組んでた時、本部で
爆裂剣で、ワイワイと変な方向に盛り上がったこと。

ただただ楽しく、面白く…
今まで感じていたどの場所よりもアットホームで

とても温かく、優しく…
眩しいと感じるほど、輝かしい毎日だったこと…


たくさんの想い出が、今でも深く息づいていた……


迅「微笑)…

あんなに眩しい毎日をくれたのは

他でもない恵土です。


神の一族だかなんだか…

そんなの、今更でしょ。


そんなのがあってもなくても…」

言いながら、手にかけたサングラスを移動させる。


迅「俺は…
(恵土「実力派エリートの誕生だな^^」)

…(にっ」

託された想いと共にサングラスを両目にかけ

真っ直ぐに『今』を見据え、叫んだ。


迅「恵土の認めた
『実力派エリート・迅悠一』だ!(にや」

林藤『微笑&頷)…

よし!
じゃあ、恵土との未来を取り返しに行って来い!』

迅「了解!支部長(ボス)!」

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