第32章 奇跡
諏訪「最初は俺の場合興味本位だったんだがな?
第六感っていうサイドエフェクトだから
もしかして霊も見えるんじゃって感じで聴いてみたんだが…」
3年ほど前
恵土「?それより部屋の配置変えた方がいいよ?
それと本棚とタンスの周辺、まだ整理が済んでないんでしょ?
このままじゃ運気が下がるし、もっと病気にもなりやすくなるよ」
諏訪「いっ…何でわかるんだ?;」
恵土「だって言ってるじゃん。お前の後ろの人」
諏訪「ええ!!??;」振り返る
諏訪「何もいないが?;」
恵土「?お前の主護霊だよ。
すぐ後ろにいるじゃん、女の人」
諏訪「げえ!!??;(青ざめ」
ぞっとする中
諏訪「い、いつの時代の人なんだ?;(震」
恵土「へえ~。
平安時代と鎌倉時代の間だって」
諏訪「ほお」
恵土「安元の人だって」
諏訪「安元?」
恵土「1175年から1177年までの期間
つまり、厳密にいえば平安時代だね」
諏訪「へえ~。そんな事までわかんのか」
恵土「あと、日当たり悪いでしょ;」
諏訪「え;
何でわかるんだ!?;
確かに俺の部屋は日当たりが悪いけどよ」
恵土「まあとりあえず
整理して綺麗にしないと、空気よどむから気を付けてね?」
それから後、整理してから綺麗にすると
風邪にかかりかかっていたのが一晩で治り
くじに当たったりなど、運気が上がったという
諏訪「おーい!ありがとなー!^^」
その後、本部にいた恵土に礼を言いに来たわけなのだが
恵土「うげぇっ!!;」
諏訪「あん?;」
恵土「…何で生霊に?;(がくがく」
諏訪「あ゛!?;(きょろきょろ」
諏訪「何もいねえじゃねえか…;
ビビらせるようなことを言うなよ!;」
恵土「いや、肩に乗って;(指さし」
諏訪「あ?
確かに肩が重いけどよ」
こきこきと言わせながら肩をならす中
恵土「え…あ…
ってええ!!??;
…あ~;
しょうがないなあ;」
諏訪「?何と話してんだ?」
恵土「別れた方がいいってわけじゃないし…
この際、しょうがないか;)
彼女、怒らせるようなことした?」
諏訪「あ~;確かに喧嘩中だ」
恵土「その生霊なんだよ;
今から乗り移らせるから、頑張ってね;」
諏訪「え?;」
思わぬ展開に疑問符を浮かべる中、話は急激に進んだ;