第32章 奇跡
風間「各自散開。
相手の攻撃に注意しつつ、利用されないように注意するようにしろ」
菊地原&歌川『了解!』
風間「菊地原」
菊地原「?はい」
風間「サイレントブラスターにも気を付けろよ?」
菊地原「解ってますよ。
でもあれ、透過してきて音のしない奴の場合聞こえませんよ?」
風間「それでもいい」
菊地原「音のするのとしないのと
混ぜて来るから余計ややこしいんですよ、本当(溜息」
恵土「なんなら使わないようにしてあげようか?」
菊地原「変な気遣い要りません」
恵土「りょーかい。
じゃあ、スコーピオンしか使わないようにするわ。
ただし、地面は透過させる奴は使わないから安心しろ」
菊地原「じゃあ音のしない奴はなしか」
風間「油断はするなよ?
恵土先輩のあれは
アステロイドとシールドを融合化させたものの可能性もある」
歌川「なるほど。
その場合、左右の二つのトリガーを
同時に起動していると認識されるため、他のトリガーが使えない」
風間「だが
それだけに意識を集中できる分、制御がしやすいはずだ」
歌川「なるほど。油断は禁物ってことですね」
菊地原「話しは解ったけど長い。ぱっぱとやろうよ」
歌川「こらっ!」
風間「落ち着け。先に戦う」
恵土「話しは終わったかー?」
菊地原「終わりましたよ。僕から行きます」
そう言いながら突っ込み、切ろうとしてくるも
即座にかわし、菊地原の左からカウンターで斬ろうとするも
左手からスコーピオンを起動して応戦。
そんな中、壁を背に戦っていた恵土に
壁を足場に垂直跳びをしながら、斬りかかる歌川。
咄嗟に左手ので切り結んで払うも
菊地原「腹がら空き」
右手側から腹めがけて切ろうとしてきて
咄嗟に後ろに下がるも、その後ろに回っていた風間が斬りかかろうとし
歌川と菊地原もそろって斬りかかろうとしていた
そして刃が同時に360度から迫る中、
咄嗟にしゃがみ込んで避けるも、咄嗟に振り下ろそうとされる。
その中、拳を床へ叩きこんで割った。
突如として不安定になる足場に
体勢を崩れてしまい、狙いが少しずれた。
その間に、スパイク状にして壁に突き立てて加速。
その僅かな隙間に滑り込みながら、三人を切り刻んだ。