第31章 楽しみ
夕暮れの中、歩いて一緒に帰る時も
家族ずれで、手を繋ぎ合っている子供を見ていると
恵土「ほら」
小南「?」
いきなり手を差し出す恵土に目を向けると
恵土「行くぞ、小南(微笑」
小南「ぱあ)うん!^^//」
頷きながら、差し出される手を取った。
欲しい言葉をくれた。
それだけじゃなく、助言もしてくれた。
いつだって、温かく優しく包み入れてくれた。
でもたまに泣きついてきた;
恵土「秀次が、お前と同じ年頃なんだが
何だって昔みたいにしてくれないんだあああ;;(ぼろぼろ」
小南「大丈夫よ!照れ臭がってるだけよ、きっと!(汗」
それでも、少し嬉しかった…
包み隠さずに言えてるって思ってたから…
過去についても、少しだけだけど話してくれたから…
だから、一人になった時だって
その想い出が、いつだって温めてくれた。
必死になって走って
遅れながらでも、すぐに帰ろうとしてくれた時も
恵土「ごめんな、遅れた;」
小南「大好き!^^//♪」
息を荒らしながら走ってきて、合掌して
それでも、それごと大好きで
会えたのが嬉しくって飛びついた…
それごと、生きる理由に変わった
この人と、いつまでも一緒に生きていきたいと思った…
いつの間にか、生きたいと思わされていた…
『大丈夫…大丈夫だよ、小南^^
居場所なら、ここにあるよ(微笑』
恵土「楽しみがないのなら、作ればいい。
一緒に作ろう。
そして、一緒に生きよう^^」
そう手を差し伸べる恵土は、どこまでも温かかった…
恵土「笑って…泣いて…
ぶつかりたければぶつかってきていい(微笑)
大丈夫
いつでも、駆けつけるから^^」
いつだって、そうやって差し伸ばしてくれた…
憧れて、髪の毛をボブカットまで切った時
ショックのあまり放心して、後で喧嘩になったり
反抗すれば、反抗期だあああ;って泣き崩れられたり
それごと、本当に楽しかったし
互いが居ることが、とてもありがたく感じていたことが伝わってきた…
そうして今…
数々の想い出を経て
私は、ここにいる
幾多の、共に過ごした『時』と一緒に…
(1月14日AM10:07~PM6:05更新、1069~1081(13ページ))