第31章 楽しみ
玉狛にいたおかげで、本当に楽しかった…
一人でいたくなって隠れた時も
無理やり引きずり出すわけでもなく
寄り添って
『お前と一緒にいると、毎日が楽しいよ』と言ってくれた…
『死にたい理由があるのなら、私が生きる理由になる。
ずっと、お前の傍に居るよ(微笑&なでなで)
生きたいと願うその日まで、ずっと…
いつまでも、お前に付き合うから^^』
その言葉が頭によぎって、離れなかった……
どんな風にしても、離れてはいかなかった…
遅くなった時だって…
恵土「お帰り、小南^^」
小南「…えっと、その」
恵土「一杯遊んで、お腹がすいたろ?(微笑)
話しは後で聞くから、一緒に食べよう。な?^^」
そう言いながら
ちょうど作り終えた料理を目の前に見せた。
小南「…(ふるふる」
いつも、感じていた温もりと同じだった…
恵土「?小南?
震えてどうしたんだ?(きょとん」
その向けてくる優しさも、温かさも…
あの当時の温もりと、ダブって見えた…
(唇を噛み締め、拳を握り締めて震えながら思い出していた…
両親に囲まれていた時、同じようにされたこと。
心配していながらでも、優しく受け入れてくれたこと)
小南「っ…」
そして涙をこらえながら、恵土に向かって走り出した…
恵土「!」
小南「ただいま!^^//」
そして驚く恵土に
飛びついて、空中で抱き締めながら言った
恵土「くす)おかえり^^
どうした?いきなり跳び付いて~」
小南「えへへ(微笑)
何でもない!^^//
なーいしょ!^^♪」
恵土「そっかそっか^^
そんじゃあ、先に手を洗っておいで(微笑」
小南「はーい!^^」
恵土「うがいも忘れずにね~」
小南「わかってるー!」
きゃっきゃとはしゃぎながら言う中
恵土もまた、楽しそうにしていた…
それが本当に嬉しくて…
何でか、心から笑えてきた…
心の中が温かさで一杯になって
とても、楽しくて仕方がない…
そんな風に、心の中が満たされていった…
お父さんとお母さんが居なければ、生きていたくないと思っていた…
生きていけるわけがないと思っていた…
それでも…
いつの間にか、気付けばいっぱいになっていた……
『もっと生きたい』という気持ちで…