• テキストサイズ

鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第31章 楽しみ




陽介「しっかりしろ!聞こえてるか!!??」

恵土「っ…」

未だに苦しそうに、力なく目を瞑り意識を手放そうとする中

何とか意識を保とうと叫んでいたが、止められた…


秀次「やめろ。今は寝かせてやれ。

悪いが…辛い時間が増える方が余程辛いし嫌だ」

陽介「っ…そうだけどよ」

辛そうな表情を浮かべる中

秀次もまた、同様に辛そうな表情を浮かべていた事に気付き…

思わずやめた


毛布の上に心臓を下に横向きに寝かせている中


白帝の力に触れさせていると

それまで苦しんでいた恵土が
安心したかのように、安心したような表情になり


意識を手放し、眠りについた…


風間「症状はそのままか」

熊谷「救急車を呼んだ方がいいんじゃ」
レイジ「ダメだ」

熊谷「!」

レイジ「こいつの場合…
ここで俺たちと過ごすのを、何よりも楽しみにしていた。

俺が医務室のベッドまで運ぶ。
秀次、付き添いを頼む」

秀次「…はい」

奈良坂「そのままでは目立つから見えないように出来るか?」

秀次「ああ、できるはずだ」

それから、その外で待っていた木虎たちと合流し

ホテルの廊下で現状を伝えた


木虎「どうして…?」

辛そうな表情を浮かべながら呟いていた


出水「今は眠ってるけど…
やっぱ、ホテル取ってて正解だったな。

迅さんの差し金だろ?(ちらっ」

迅「いや、念のためにとっただけだ。

最上階でプライベート空間になってるから
一般の人は立ち入れないし。

本人は三門市に帰るって言ってたが
やっぱり、それ所じゃない未来の方が濃く見えたし(苦笑」


緑川「迅さん…
恵土先輩、死なないよね?」

半泣きになって声まで震わせながら言うが


迅「補償はしかねない」
緑川「っ!(じわっ」

その返ってきた言葉に、目に涙を浮かべる


迅「けど…
希望が無いわけじゃない。

これを乗り越えれば、順風満帆だ」

そう言いながら、今にも泣きだしそうな緑川の頭を撫でた


迅「大丈夫だ(微笑)

きっと、いつも通りの毎日に戻れるさ^^」

緑川「…うん;(頷」

微笑みながら言う迅に

頷きながらも涙が零れ落ちる…


未来への不安を消し去ろうとするように

そう在って欲しいと、願いながら…


(1月13日AM4:32~AM6:24更新、1063~1068(6ページ))

/ 1782ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp