第31章 楽しみ
菊地原「っていうか何で本人が驚いてんの;」
恵土「そりゃ驚くわ!;
実際に数えたことなかったんだもん!!;」
歌川「そりゃ数え切れませんよね;」
恵土「っていうかよく数えたな;」
風間「不眠不休でやっと数え終えた所です」
恵土「むしろ不健康だから今後二度とやるな;」
風間「そのつもりです(溜息」
恵土「だからだったのか、今一キレがなかったのは」
そう言いながら風間の額に手を当て、力を送り込む
風間「…すみません。もう大丈夫です」
恵土「そっか。ならいい」
その後、手を離して抱き締めていた。
風間「!」
恵土「とりあえず、無事でよかった;
蒼也が危篤状態って聞いた時は心臓が止まるかと思った;寿命が縮んだ;(ぐすん」
そう言いながら半泣きながらに語る中…
風間「…(ゴゴゴゴゴ」
菊地原「そろーり)…;」
風間の怒りの琴線に触れ、菊地原は逃げ出そうとしたが…;
風間「待て、菊地原」
菊地原「ギクッ!!)・・;」
風間「そんなことを言って心配させたのは、お前か?」
菊地原「いや;
現実に引き戻すにはこの際仕方なかったもので;(たらたら」
風間「謝れ(ずいっ」
菊地原「え~;でも僕は悪くn
風間「謝れ!(ずいっ)
こいつを泣かせる奴は全員敵だ!!(くわっ!!」
今にも斬りかからんほどの気迫と共に抱き寄せて言う中
様子を覗いていた秀次もまた同様に感じ、頷いていた…
菊地原(気持ちは解るけど…;
っていうか、ついさっきまで恵土先輩を泣かせてた人の言うこととは思えない…;)
風間「何か思ったか?」
菊地原「いえ;
自虐&思考暴走状態から
我に返らせるためとはいえ、すみませんでした(お辞儀」
恵土「ううん(首横振)
謝られるようなことじゃないよ。
だって、そのおかげで我に返れたし
ちゃんと蒼也と向き合って、謝ることができた。
たとえ嘘だとしても
おかげで今があって、すっごく助かったんだ(微笑」
菊地原(ああ…やっぱり…)
恵土「だからありがとう、きくっちー^^(手を握る」
菊地原(僕は、この人が好きだ//)
手の温かさと共に、一つの想いを再確認した…
秀次「ギンッ)・・」
その未来の夫に睨まれながら…;
(1月9日PM7:36~10日AM4:19更新、1034~1046(13ページ))