第31章 楽しみ
恵土「うわあああああああああん!!;;」
ぴゅううううううううううううう!!!!
涙と共に目を瞑りながら叫び、涙ながらに走り去っていく姿を見て…
菊地原「ぽかーん)恵土先輩の口から初めて聞いた…
大っ嫌いって言葉」
歌川「ああ。俺も初めて聞いた」
風間隊は呆気(あっけ)に取られており
当の言われた本人はというと…
菊地原「…風間さん?」
風間「…」
菊地原「?」
話しかけるも応答も動きもないことから
周囲をうろうろと歩き、それから目の前で手を振るも…
菊地原「…ダメだ;ほうけてる;」
全くの応答もなく、聞いた時の状態のままでフリーズしていた…
歌川「!!;呼吸も弱くなってる!;
菊地原!今すぐ恵土先輩を呼び戻せ!!」
菊地原「え~;何で僕が;」
歌川「緊急事態だ!!頼む!!」
菊地原「む~)解りましたよ」
切迫した状況からか叫び
それに菊地原は唇を尖らせながらも了承した
そして走りながら探していた折
菊地原「全く、どこまで走っていったんだか;(汗」
小南「?菊地原じゃない。何でこんな所にいるのよ。
恵土と一緒じゃなかったの?」
小南と遭遇した。
菊地原「あ~。恵土がびっくり発言したもので」
小南「え?;」
菊地原「えっと…
話すと長くなるんですけど、色々あって風間さんなんて大っ嫌いって」
小南「ええ!!??;」
菊地原「今まで一度も聞いたことないんですか?
僕は初めてですけど」
小南「初めても何も、初めて聞くわよ。
第一、一度だってそういう言葉聞いたことないもの。
言うとしても苦手とか、そういうのだけだし。
風間さん、大丈夫なの?;」
菊地原「ショック受けて呆然自失しています。
立ったまま意識を失っていて;」
小南「そりゃショックよ!
自分に言われたと思ってみなさい!?」
その言葉に想像してみると…
普段が、いつでも受け入れて笑いかけてくれていたが故か…
破壊力抜群だった;
菊地原「なるほど。ショックですね」
小南「でしょう!!??」
そう同意し合う中
小南「はっ!)
それよりも早く探し出さないとダメじゃない!!
私こっち(東)探すから、あんたはそっち(南)探して!!」
菊地原「解りました!」
突如として我に返り、叫んでから二人は走り出した