第31章 楽しみ
ピシッ
その直後、何か変な音が響いた…
風間「イライラ)…」
その時、風間の頭の中では…
入院中の時だけでなく
様々な時に些細な助けにでもなろうとした時の大変さと苦労が脳裏に浮かび
そのたまりにたまったうっぷんやら不安から不満までもが爆発しそうになっていた…
=堪忍袋の緒が切れかけていた;
恵土「あ…あの、蒼也?;(おずおず」
そんな風に考える中、必死に腕組みしたまま
風間は腕を掴んで、必死に抑え込もうとしていた…
風間(大丈夫だ…まだ、押さえ込める)
歯を食い縛りながら震えと共に必死に抑え込むも…
菊地原「まずあんたが謝れ!!」
恵土「謝るべきなのは菊地原だ!!
まずきくっちーが蒼也を引き付ける囮となれ!!」
菊地原「嫌です!お断りです!!
怒った風間さんがどれだけ怖いかは十二分にわかってるでしょ!」
恵土「ああ、わかってるよ!!
それでも最初に悪いことをしたのはきくっち―だっての!!
勝手に蒼也の名前あげやがって!
何を言っても悲鳴あげるの解ってたくせに!(ぷんぷん」
菊地原「怒った時の風間さんを苦手な風に接してたじゃないですか!」
恵土「説教5時間フルコース喰らってから言いやがれい!!
マジで正座痛いんだぞ!!」
菊地原「そういうことをやるからでしょ!
あんただけには言われたくない!!」
恵土「お前が謝れ!!」
菊地原「あんたが謝れ!!」
恵土&菊地原『やんのかこの!!』
ギャーギャー論争し、終いには頭をぶつけ合う二人に対し…
ぶちっ
突如、一つの音が響き
二人『?』
二人にそろって疑問符が上がる中
風間「おい」
低く鋭い声が聴こえ、おもむろに風間へ目を向けてみると…
びしゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛んっ!!!!!
凄まじい落雷音と稲妻が同時に響き
鋭い眼光が生々しく光り、それ以外が全て真っ黒。
風間「どういう意味だ?」
全てに『゛』がつきそうな声の低さと
その背に眩いばかりの光を背負う
腕組みをしたまま全てを突き刺すような鋭い目つきをした風間が、二人の目に焼き付いた…
菊地原&恵土『~!~!~~っ!!(真っ青』
と同時に、二人は声に出ないほどの恐怖を感じたという;
(1月8日PM11:43~9日AM2:10更新、1027~1033(7ページ))