第30章 明日へ
恵土「時は止まることはない。
止まって欲しくても、止まってくれない。
次のランク戦までにやれることは限られてくる。
ことに、ランク戦においては
一人一人の心掛けも大事になってくるし
連携もまた重要になってくる…
難しいもんだ、チームってのも
それを纏める、リーダーってのもな…
けれど、両方に共通してチームのために出来ることはといえば…
この経験を無駄にさせずに、次に生かす事ぐらいだ」
木虎「?次に…」
その言葉に顔を上げ、恵土先輩を見た…
まだランク戦は終わってないことを思い出しながら
恵土「ああ(頷&微笑)
次に生かさないともったいないだろ?^^
時は有限。
いつまでも引きずってても、チームメイトも自分も辛いだけだ。
それなら、いっそのこと
チーム全体で、精進する糧としよう!な?^^(なでなで」
問いかけながら、左手で頭を撫でる恵土先輩を見て…
なぜか、安心したような不思議な感覚に包まれた…
恵土先輩は、こんな失態をした自分を許してくれていること
期待を裏切ったとしても、先を見据えてくれていること…
そして
恵土「それにさ…
負けたってことは、まだまだ成長できる所があるって証だ。
最初から完璧な奴なんていない。
お前も成長の余地が大いにあると同時に
まだまだ強くなれるし、先だって長いんだ(微笑&なでなで)
だからほら…
皆と一緒に立ち上がれ!^^」
木虎「涙目&震)っ…はい!(涙」
まだまだ強くなれると、信じてくれている。
そんな失態を何とも思わないぐらい、遠くない未来に強くなると思ってくれている…
唇を噛み締めて、押さえ込んでいたはずの涙が頬を伝った…
一番見ていて欲しい人に見てもらっている…
認めて欲しい人に、認められている…
見放されていないし、こんな私を見放す気も欠片もない
これからもずっと、隣で寄り添い続けてくれる…
そんな確かな確信と共に、嬉しさが込み上げてきた……
恵土「だからほら…
笑って次に生かそう!(微笑&右拳握る)
一緒に、これからを生きる糧にするためにもさ^^」
木虎「微笑)…はい^^//(頷」
目線を合わして、その言葉と共に笑いかける恵土先輩が
とても眩しく、心に巣食う闇をぬぐってくれたように感じた…