第30章 明日へ
恵土「でもお前ら、ズイブンと強くなったよな(微笑)
連携も息ピッタリだったし
おかげで2時間も足止めできてたろ?^^」
黒江「何回も死にましたけどね」
木虎「手加減無しですし」
緑川「手強すぎて大変だった;
仮想戦闘モードじゃなかったらどうなってたか;」
恵土「12×12×12の1728分割だろ?
大した大きさじゃなかったと思うが」
緑川「凄過ぎだった!;
いずみん先輩でも8×8×8の512分割でしょ?
数倍あるよ;」
恵土「そか;結構な数だったか;」
↑
ようやく自覚した
船に乗りながら言う中…
木虎「…恵土先輩」
恵土「ん?」
木虎「そんなに苦しまないで下さい」
恵土「?」
木虎「…本当は、こんなこと
言うべきじゃないかもしれないんですけれど…
苦しいんです。
恵土先輩が苦しんでいると…泣いていると…
私まで苦しくなって、悲しくなって…
居ても立っても居られなくなるんです…
あなたが
『だから助けるんだ』と言ってくれたように…
説明してくれた時、解りませんでしたけれど…
今となっては、よくわかります…
私も…幸せな恵土先輩を見ていたいです。
心の底から笑って、明るくて気さくで…
一緒にいるだけで温かくなって、救われて……
そんなあなたと、もっと一緒に色んなことをしたいんです。
無論、修業はやめませんし
まだまだ磨き上げ続けていくつもりです。
それでも…
あなたが苦しんでいたり痛がっている時…
どうしようもなくなってしまうんです;
自分のことで精一杯でも…
恵土先輩が泣いていると、
私も泣きたくなるし、止まらなくなるんです;(涙」
恵土「!
木虎…」
木虎「だから、お願いです…
私にも、ぶつけて下さい。
あなたになら、どんな目に遭ってもいい。
そう思える人が、ここに居るんです(恵土の手を取って、両手で握る)
そんなあなたと、もっと近くに居たいんです…」
恵土「!」
驚きに目を見開く中、一つの言葉が胸を射抜く
木虎「もう、一人だったあの頃じゃない。
今は…
たくさんの人が、あなたに寄り添おうとしているんだから;;」
涙を流しながら、一つの想いと共に語られる心理
それは、今まで共に過ごした時があったからこそ…