第30章 明日へ
恵土「ってことで漕いでいくんだが…
四人でできるかな?;」
木虎「できます!!」
緑川「大丈夫!
俺も頑張るから!!」
黒江「大丈夫です!」
即座に応える三人の眼はとてもキラキラと輝いていて…
恵土「秀次も、こんな時があったな^^//」
『え?』
そんなほんわかしていた時
ごすっ!!
秀次「水に入って頭を冷やせ」
ばっしゃーん!!
木虎「三輪先輩!?;何してるんですか!」
秀次「歪んだ記憶をもとに戻す」
木虎「だとしてもやり過ぎです!;
風邪をひいたらどうするんですか!!;」
緑川「木虎ちゃん!;まず助け出してから!!;」
黒江「!…心配するまでもないみたい」
ふわっ
恵土「あのなあ;
トリオン量が測定不可能になったからって万全だと思うなよ?;
こう見えても半分程度しか回復してないんだから;(溜息」
波を立てないように
気を付けて空中浮遊し、秀次の隣へ行きながら
頭をかきながら言い、溜息をついた
秀次「…なら今すぐ白帝を使って全回復しろ」
恵土「悪いけれど…
入院してから完全回復が難しくなってるんだよ;
上限がとってもあがっちまったから;」
秀次「?どういうことだ?」
恵土「…始祖神の力と一体化しただろ?
その際、融合を解いても
それによって上がった上限自体は変わらないんだ。
トリオン体の生成でトリオンを余分に使っちまうし
生身だったらトリオンが出辛いし
だからトリオン体と生身が融合したのが最終形態であると同時に状態なんだが
実際トリオン体自体、自分が作ったもんだし
(始祖神との戦いでヴォルフと一体化した時にできたもの)
ある意味、ありえない状態であることに違いはないから
体自体、その変化についていけてない
だから、元の生身に戻った時に
その変動から、必ず壊れるはずだったんだ…
でも、毎度のことながらそれがない。
それは…
想いの結晶であると同時に、始祖神だからだろ?」
そう白帝に触りながら問いかけた…