第30章 明日へ
緑川「恵土先輩、個人ランキングに出ればいいのに」
木虎「S級は出れないのよ;」
黒江「それぐらい常識」
熊谷「っていうより生身だったよね?;」
那須「ええ。きっとトリオン体になったら凄いわね^^」
恵土「っていうより
私のトリオン体、結構コストが高いんだよ。
トリオン能力が高過ぎるせいか
普通の人のトリオン体の倍以上の速度出ちまうし。
田中隊結成から、慶と蒼也の連日の攻撃で
地下にあったはずのボーダー基地ほとんどが傷付いて
『模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる』
って付け加えられるほどだったからなあ^^;
毎日やってて、無意識の内にでも凌ぎ続けてた^^」
かっかっかっと笑い出す恵土に対し
緑川「…うん。
やっぱり、普通の人には無理だと思う」
那須「アステロイドとシールドの融合で
シールドを主として作り出されるはずのスコーピオンを
設定もしてない状態で即座に出せるわけだし」
緑川「そうだったの!?;」
恵土「知らなかったんか。
っていうか言うの忘れてたっけ;」
木虎「なるほど。
だから貫通力を秘めていて攻撃力が上がり
変形も分子レベルに分割していくことで自在に
そしてなおかつ、トリオン体の内部でもブランチさせることが出来
表面積が増えるにしたがって脆くなっていたのね(納得」
恵土「その通り。
それはそうと…
日浦、スナイパーポジションについたがどうする?;
私たちも行った方がいいか?
敵襲があるかもだし、やっぱり戦闘準備したままにしとく?
それとも鋼とも戦ってもいい?(にや」
村上『遠慮します。
ベイルアウトするのがオチなので。
というより、危ないということを自覚してください;』
恵土「え~。別にいいじゃん」
秀次「よくない」
ごすっ
恵土「ってぇ~;」
唇を尖らせながらつまらなさそうにつぶやく恵土に対し
即座に拳骨を食らわせていた。
那須「じゃあ、私たちも行くから(微笑」
熊谷「楽しんできなさいよ?(微笑&手を振る」
そう恵土へ言いながら、二人は去っていった…