第3章 ここはどこ、私は誰?
(ちょっと。起きましたかー?くらいの言葉かけてよ。そんな焦るな。病室は走っちゃダメですよー。)
自分を驚いた目で見ていきなりどこかへ消えた看護師にたいしての不快感がこみあげる。と同時にその慌てように少し笑ってしまった。
またバタバタと足音が聞こえてきたと思うと先ほどの看護師が白衣を着た男性を連れ戻ってきた。
「梓さん、目が覚めましたか?」
(お医者さんかな?)
彼の質問にコクリと頷くとニコッと笑いよかった。と一言。
「どこか痛いところや違和感を感じる場所はありますか?」
その質問には首を横に振りないです、と付け加えた。
「今、お父様に連絡してくるので少し待っていて下さいね。」
看護師が医師だけを残し病室をあとにする。
「梓さん3日間起きなかったんですよ」
『あーそうなんですか。事故、、ですよね?タクシーの運転手さんは大丈夫でした?』
と医師に問うと医師は首を傾げてん?と聞き返してきた。
私も同様にん?と首を傾げると
「タクシー?梓さんは下校中に自転車に当て逃げされてそのとき転んだ際頭を打ってここに来たんですよ?頭を強く打っていたので心配でしたが外傷もほとんどなくこうして目が覚めて本当によかった。」
医師はタクシーに乗った夢でもみたのかな?ふふふと笑いなにやらカルテのようなものに書き込みをしていた。
ーーーーーは?