第8章 赤いキミと【※】
『…………ッ……』
その首筋にキュッとした痛みを感じちゅぱっと音がすると征十郎の顔がまたワタシの前に戻ってくる。
背中に回された手が抜かれ征十郎の脚がワタシの両脚の間にはいり脚をグッと開かれる。
『………イヤッ…。』
背中から抜かれた手が開かれた脚の間にはいり下着越しにワタシの秘部に触れた。
二、三度その下着の上からワタシの秘部を指でなぞり
「耳舐めただけなのに……すごい濡れているね。…欲情した?」
とワタシの顔の前で笑う征十郎。
征十郎が指を動かすと一緒に下着もヌルッと滑る。
『…ん……ッ……んぁぁッ!』
指でクィッと秘部で一番敏感な場所を押すと征十郎の手は抜かれスッとワタシから離れた。
いきなり離れた征十郎に思わず乱れた息でん?という顔を向けてしまう。
こちらを見ている征十郎は
「………さみしいの?」
と軽く笑い
「…これ以上したら部活に遅れてしまうからね。梓はお仕置きに声を出して喜んでしまって物欲しそうな顔をするし。続きをしたいのは山々だけど……そうだね……いい子にしていたら今度続きをしてあげるよ。」
鞄を持つと気をつけて帰るんだよ、と言いのこし征十郎はその場から立ち去った。
ワタシは何も言えずその場に座りこんだ。
ペタンとお尻をつけると下着から冷たさが伝わり下着を濡らしてしまっていたのが自分でもわかった。
腰が抜けてしまいしばらく動けそうにない、が帰らないわけにもいかない。
焼却炉とはいえ人が絶対にこないというわけではない。パッと見られたところで何があったかなど誰もわからないと思うが下着を濡らしてしまっているという羞恥心が今の姿を誰にも見られたくないといっている。
少しの時間を置き冷静さを取り戻したあと近くに落ちた鞄から携帯を取り出し以前父に教えてもらった使用人に電話をし迎えに来てもらうことにした。
濡れてスースーとした下着でさすがに歩いて帰る気にはならなかったからだ。