第8章 赤いキミと【※】
征十郎の息が耳にかかり身体がビクっと動く。ワタシの反応を見て耳元でふぅんと征十郎が鼻を鳴らすと空いている方の腕でワタシの腰をグッと寄せる。
耳元にあった征十郎の口がワタシの耳に触れ身体がビクンと反応する。
『…ッ…やッ。』
小さく抵抗するものの腰をグッと掴んだ腕はワタシを離そうとはしない。
…くちゅ……
『…ひゃぁ!』
征十郎の舌がワタシの耳を這う。
…くちゅ…ちゅ……ちゅぷん
耳を舐める水音と彼の息がボーボーこもった音になり身体中がゾワゾワっとする。
『…ん………ふ……ぁん…んぁ。』
…ちゅぱ。
フワッと征十郎の唇が耳から離れた。
「そんなに色っぽい声を出して…気持ちよくなってもらっては何のお仕置きにもならないじゃないか。」
『…気持ちよくなんかっ…ふぁ。』
ワタシの言葉を遮り今度は唇を重ねる。最初のものとは違いとても深いものだ。
征十郎の舌は口内を掻き回すとワタシの舌を絡めとる。
『…んぁん……ッ……ふ…ぁ……ッッ』
征十郎の舌で開けられた口からはワタシの悩ましげな息が漏れる。
それと同時に腰を掴んでいた手がシャツをめくりその中へと進入してきた。下に着ていたキャミソール越しに征十郎の手が触れそわそわっとワタシの背中をなぞる。
『んぁッッ…ッ。』
ワタシの性感帯が反応した。
口内から舌が抜かれその舌はワタシの唇をなぞる。そのままその舌はワタシの首筋へとツーっとおりていきレロッと首を舐めた。