第7章 私の学校生活
『いつも皆で食べてるの?』
クラスの違う皆がバスケ部だからと言って毎日わざわざ集まって昼食をとるというのはあまりにも仲が良すぎるのではと思ったらから聞いてみる。
「毎日じゃないよー。赤ちんが朝練のときにいった日だけー。」
すでに昼食を食べ終えた敦がまいう棒片手に話す。
「ただしばらくは梓の記憶のこともあるから毎日皆で一緒に食べようということになったのだよ。」
「部活にも来ねーから赤司以外のやつはあんま話す時間ねーからなー…クラスちげーし」
あーそういうことか。多分そう言い出したのは征十郎だろうなと思った。
『…ありがとう……。』
軽く征十郎の方を向きお礼を言う。
「俺の勝手な押し付けだったら申し訳ないと思ったが梓が喜んでくれているのならよかったよ。」
征十郎は話しながら綺麗に魚の骨を抜いていた。
今日もあっという間に昼食の時間がすぎる。皆と話すのは楽しい。それはあのキセキだからというわけではなくただの学校の友達として話していることが楽しいのだ。
教室に戻り午後の授業を終える。征十郎は部活へと向かいワタシは昨日の学校探索の続きをした。
今日はとくにアクシデントがなく学校の色々なところを見て回ることができた。
放課後の吹奏楽部の練習の音が心地よかった。
その音を聞きながらワタシの足は屋上へと向かっていた。灰崎がいるかもしれないとおもったが昨日は一瞬しかいることのできなかった屋上にもう一度行きたいと思ったからだ。
階段を登り一息つき扉をあけた。