第7章 私の学校生活
そのあとの授業は何事もなく過ぎて行き昨日と同じように征十郎と食堂へむかう。
朝のことはなかったことのように征十郎が振る舞うので私も忘れようと思った。
食券機の前に立つと自然と唐揚げ定食のボタンを押していた。
「またそれか。」
そういう征十郎も昨日と同じ“和定食A”を押す。
『征十郎も同じじゃん。』
「和定食は日替わりなんだよ。」
あぁそうなんだと、券を取り移動する。
ーーー唐揚げ定食のボタン。
無意識だった、というより手が勝手に動いた気がした…。
ーー唐揚げはね大輝が好きなの。わけっこしやすいから敦にもあげられるーー
頭がぐわんッとしたと思ったらどこかからそんな声が聴こえた。
『え?』
「え?」
ワタシの声に征十郎が反応する。
『あ…いや、なんでもない。』
トレーを受け取り席につくと昨日と同じメンバーが座っていた。
「梓ちんまた唐揚げー。」
昨日と同じ位置に座る。
『うん。敦、一個あげる。青峰くんにも。ちょっと多いし食べきれないから。』
わーい、と敦が唐揚げを一つ青峰も皿から一つ唐揚げをとりむしゃむしゃと口を動かしながらもう一個食ってやってもいいぜ、と言ってきた。
「梓のがなくなってしまうのだよ。」
緑間の一言で青峰は自分皿へと手を戻す。