第2章 真っ白な世界
ーーーーーーー。
(ーーそうだ。)
真っ白な空間の中で自分に起こった状況を整理する。
(あーー。そうか。タクシー乗っててそしたらなんか音して、、。事故った?え、まだ漫画買ってないんだけど。ないわー。まじないわー。ってあれ?どこも痛くない。なんだこれ?私もしかして死んだ?)
パッと目を開きまた辺りを見渡す。
(ここ天国?いや、地獄?三途の川とかないの?)
いくら見渡せど周りには何も無い。
(いや、さすがに死んでないか。やっぱ夢かな?)
うーん。とうなだれ状況を整理しようとするがいくら考えど頭の中は自分が欲しかった漫画のことでいっぱいである。
(続き読んでないのに死ねないわ。)
こんな状況であっても漫画のことが頭から離れないなんてよほどのヲタクであると自画自賛だ。
ーーピッ。
(……?!)
無音だった空間にどこからか電子音が響いた。
ーーーピーーピッーーーピッピッ
その電子音は段々と大きな音に変わり音が大きくなるとともに真っ白な空間がさらに白さを増し
『ーーん!!眩しっーー!』
私は光に包まれた。