第2章 真っ白な世界
『あ!!そういえば今日漫画新刊でるじゃん!!買いに行かなきゃ初回版なくなるわ!』
自宅で独り言など当たり前。
自分しかいない空間で何を言おうと自分の勝手だ。
私は軽く身支度を整えると玄関を開け今日発売の漫画を買いに行こうと家を出た。
(ダルいし、タクシー乗っちゃお。)
長くしていた水商売のせいかワンメーターの距離でもタクシーという交通手段を使ってしまうくせがついてしまっていた。
ながしで走っていたタクシーを捕まえ目的地を伝え出発した。
(漫画続き気になってたんだよなー!楽しみーー!)
タクシーに乗りながら表情はクールにしていても内心ワクワクの状態だ。
もうすぐ目的地に到着する。
そう思い財布を鞄から取り出そうとしたときーーー。
ーーーーーードンッッッ。