第7章 I want to be you
翌朝、涼はベッド上にある
目覚まし時計のアラームで起こされる。
「……うぅ……今……何時?」
けたたましい音を消そうと手を伸ばすと大きな手が覆い被さってきた。
「!!あ、青根くん?」
「…………悪い、アラーム解除するの忘れてた……」
青根はアラームを解除し、そのまま涼の手を握ると涼は少し頬を赤くさせた。
「………涼……俺……今日まどかと
話してくる……」
「まどかと?」
「…………ああ、まどかにずっと黙っていた事がある。その事を伝えてとちゃんとサヨナラしてくるから。」
「えっ!?……サヨナラ?
………青根くんはそれでいいの?
……私に……同情してそんな事言ってるんじゃないの?」
「…………同情なんかじゃない。
……俺は涼に告白されて嬉しかった。
いつの間にか俺も意識してたんだと思う。
……まどかの事を吹っ切れる事ができれば涼とちゃんと向き合えると思ったから……だから……返事すぐに出来なかった……」
「……そう…だったんだ……
あの…まどかにずっと言えなかった事って?」
「……涼には後で話す。
……今日の午後、涼の家に行ってもいいか?」
「あっ!うん。家で待ってるね。」
涼はニッコリ笑うと青根は少し照れながら涼の頭を撫でた。